やばい?大人の語彙力が若者にジワジワくる理由

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SNS言葉は「軽い」

(画像はイメージ)
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 ご多聞に漏れず、私もSNSを使っています。3年ほど前まではプライベートで友人と交流するために使っていましたが、今ではビジネスの場でも使うようになりました。

 以前はメールだったスタッフとの業務連絡もLINEでやり取りするようになりました。またご無沙汰していた取引先ともSNSで(つな)がって、近況をやり取りするようになりました。さらに、日々、仕事で会う人とSNSで繋がることは日常茶飯事になっています。

 SNSは、いつの間にか、公私の枠を超えたコミュニケーションツールとして、私たちの生活に浸透したのです。

 そして、困ったことが生じました。

 以前はプライベートとビジネスで付き合い方を分けていたのに、今はSNS上で一緒に会話するようになったため、戸惑う場面が増えたのです。

 たとえば、友人との宴会で盛り上がった写真とともに、SNS言葉や絵文字いっぱいの投稿をアップしました。

 今夜はサイコー!この料理、美味しすぎて超やばい(^^)/

 すると、いきなり大切な得意先から「いいね」が押されるようになったのです。

 「あっ、しまった!」と青ざめますが後の祭り。削除するにもせっかく「いいね」を押してくれた“好意”を無駄にすることはできません。そんな投稿に限って、友人から「ヒューヒュー!若いね~(^_-)-☆」などと、絵文字入りであおりコメントが入る始末。いまさら、ビジネスモードで真面目な返信などできなくなります。

 そんなプライベートなやりとりをすべて得意先に公開しているワケですから、恥ずかしいを通り越して戸惑ってしまいます。と同時に、「軽い人と思われたのではないか」と不安になって、SNS言葉を控えるようになりました。

適切な言葉が浮かばない!

 一方、メールでは別の違和感を覚えるようになりました。

 久しぶりに連絡をとる相手にメールを打つ時、気の利いた挨拶から始めようと思っても、適切な言葉が浮かんでこないのです。

 この「言葉が浮かんでこない」といった感覚は、リアルな対話でも感じることがあります。たとえば、初めて会う人と名刺交換をするとき「よろしくお願いします」に続く次の言葉がなかなか出てきません。

 以前は名刺に書かれた相手の名前を見て、「幸男さんですか。良いお名前ですね。そういえば『幸』という漢字は『辛』に『一』を足してできていますね。そんな『一』になれたら私どもも幸せです」なんてことがスラスラ言えたのに、なぜか最近はすぐに出てこないのです。

 どうやらSNSやメールで心がけていた「できるだけ短く、用件のみを簡潔に伝えること」に慣れてしまって、いつの間にか言葉の表現能力が落ちてしまったようです。

 このままではコミュニケーションに支障が生じてしまうのではないでしょうか。そう思うと、たちまち、語彙力不足という危機感が襲ってきます。

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8934 0 深読み 2018/02/23 09:27:00 2019/01/22 16:01:59 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180220-OYT8I50020-T.jpg?type=thumbnail

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