SAKEブーム…海外で日本酒が人気って本当?

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ちょっと飲んでみようかな?

「Doozo」代表取締役の富永さん
「Doozo」代表取締役の富永さん

 「まずは飲んでいただくことにつきます」と語るのは、1990年からイタリアに移住し、ローマの日本料理店「Doozo」で代表取締役を務める富永正子さんだ。会席コースの前菜とともに、日本酒をお猪口(ちょこ)で提供する。大吟醸酒、吟醸酒、純米酒の違いを試せる「利き酒セット」もある。飲み方の説明をしたり、食事にあう日本酒を選んだりし、その魅力をゲストに丁寧に説明する。

 日本酒をお猪口で提供するのは、ボトル売りがほとんどのイタリアでは珍しい。しかし、日本酒になじみのないイタリア人に知ってもらうには有効な手段と言える。

 現地のレストランで飲む日本酒は、ワインの倍以上の価格になる。富裕層ならともかく、若い世代には、「高値の花」となってしまう。だが、少量ずつ試せて、しかも値段が手ごろならば、日本酒を飲んだことがない人でも「ちょっと飲んでみようかな?」という気になるはずだ。

 実際、私たちが「Doozo」で食事をしている時も、お銚子(ちょうし)に入れた日本酒を楽しむ若いイタリア人カップルを目にした。

 「まず飲んでもらう」ためには、「ボトル売り」ではなく、日本の料理屋で提供するような「グラス売り」を根付かせることも大きな鍵となる。

日本酒ファンを増やすには?

「Doozo」の店内
「Doozo」の店内

 富永さんは、「海外で日本酒が人気と言われますが、正直、ローマで日本酒人気はまだまだです」と話す。「日本酒を飲んでもらう機会を増やすこと、そして、日本酒の正しい知識、提供の仕方を知ってもらうことが日本酒ファンを増やすポイントではないかと思っています」

 中国で造られた“日本酒”をかんかんに温め、食後酒として提供されてきたイタリアでは、日本酒が特別においしい酒とは思われていない。

 「その悪いイメージを払拭することから始めています。日本酒のメニューを別に用意しているのもそのためです。食後酒ではなく、食中酒として試してほしいので、ゲストにアドバイスするのを心がけています。それでもまだ食後に頼む方が多い。もっと日本酒を説明できる人が増えれば、イメージは改められると思います」(富永さん)

 イタリアでは、日本酒の普及を目的とした日本酒セミナーが行われているが、講師のほとんどがイタリア人だ。日本酒の歴史、作り方、飲み方、楽しみ方といったものを日本人がもっと伝える必要がある。そうすれば、海外で日本酒の価値が上がっていくだろう。

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14046 0 深読み 2018/03/25 08:58:00 2019/01/22 16:02:24 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180322-OYT8I50019-T.jpg?type=thumbnail

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