通信速度100倍!次世代通信「5G」とは?

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国際見本市は「5G一色」

写真はイメージです
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 現在、5Gは通信業界で最もホットな話題となっている。

 筆者は今年2月末から3月初めにかけ、スペイン・バルセロナで開催された世界最大の携帯電話の総合見本市「モバイル・ワールド・コングレス」(MWC)を取材した。

 そこでは、携帯電話の基地局などを提供するメーカーや、キャリアなどを中心に、世界中の企業が5G関連の機器を展示したり、技術を発表したりし、大きな盛り上がりを見せていた。

 今、5Gの話題が盛り上がっているのは、サービス開始のめどが立ったためだ。

 実は昨年の初頭まで、5Gの国際的な仕様を決める「標準化作業」が進んでおらず、20年のスタートさえも危ぶまれる状況だった。しかし、昨年2月、ドコモやKDDIなど世界各国のキャリアなど22社が、5Gの仕様を早期に策定するよう共同提案を実施。世界中で5Gのサービス開始に向けた取り組みが急激に進んだ。

 その結果、昨年12月には早くも5Gの通信方式「5G NR」の仕様(初版)の策定が完了、商用化のめどが立った。米国や中国、韓国のキャリアなどが日本に先駆け19年にも5Gのサービスをスタートする方針を打ち出し、準備を加速させている。これが、MWCの盛り上がりにつながったのだ。

日本企業の取り組みは?

 日本では現時点で、「20年スタート」の予定に変わりはないが、日本のキャリアなども各国の動きをにらみ、5Gの早期実現に向けた動きを活発化させている。

 中でも5Gのアピールに最も注力しているのがドコモだ。同社は昨年5月から、東京スカイツリータウン(墨田区)や、東京・お台場(港区)の周辺で試験的に5Gの電波を発信し、一般のユーザーらに5Gで実現するサービスを体験してもらう「5Gトライアルサイト」を展開している。

 このほか、異業種と5Gを使ったサービスに向けた取り組みも進めている。同月からコマツと共同で、建設機械の遠隔制御に向けた実証実験を開始。11月にはシャープと組み、「4K」の4倍の高解像度を持つ「8K」映像を12チャンネル同時に伝送する実験を成功させた。

モバイル・ワールド・コングレスで5Gを使った取り組みについて講演するNTTドコモの吉澤和弘社長(今年2月、スペイン・バルセロナで=筆者撮影)
モバイル・ワールド・コングレスで5Gを使った取り組みについて講演するNTTドコモの吉澤和弘社長(今年2月、スペイン・バルセロナで=筆者撮影)

 ドコモはMWCでも、NTTグループの企業と共同で大規模なブースを出展した。コントローラーを身に付けた人の動きに合わせ、遠隔操作できる人型ロボット「5G FACTORYIII」による書道のデモを実施するなどし、大きな注目を集めていた。

 もちろん、5Gに力を入れているのはドコモだけではない。KDDIはJR東日本と組み、遠隔地での観光を疑似体験できるサービスを開発。イベントなどでPRしている。ソフトバンクもエリクソンやZTEなど海外の通信機器メーカーと共同で、通信技術の実験などに取り組む。各社とも、20年の5G導入に向けた準備を着々と進めているのだ。

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