自己破産、生活苦…知らずに借りると奨学金は危険

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【その1】成績抜群じゃなくても“給付型”

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 奨学金と言えば、日本育英会などの業務を引き継いだ日本学生支援機構(JASSO)が代表的ですが、これまでは、返還しなければならない「貸与型」しかなかったことはあまり知られていません。JASSOが返還不要の「給付型」を本格始動したのは、実は今年度(2018年度)からなのです。

 これが認められれば、大学生の場合、【国立・自宅】で月額2万円、【国立・自宅外/私立・自宅】で月額3万円、【私立・自宅外】なら月額4万円を受け取れます。「なんだ、たった2~4万円?」と思う人も多いようですが、例えば、時給1000円のアルバイトに換算すれば、1日4時間勤務で5~10日分に相当する額ですから侮れません。

 対象となるのは、住民税非課税家庭、生活保護受給家庭、児童養護施設入所者などの約2万人ですが、今後拡充の動きがありますので、毎年、要件の確認がおすすめです。JASSOの奨学金を検討する際は、給付型のチェックからはじめましょう。

各大学で拡充の動き

 さて、ほどほどの収入がある家庭でもチャンスがあるのが、企業や大学独自の給付型奨学金です。

 慶應大学の「学問のすゝめ奨学金」は、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)以外の給与・年金収入金額(税込)が1000万円未満の世帯を対象に、医学部で90万円、薬学部薬学科で80万円、その他の学部なら60万円を毎年、最長4年間(医学部・薬学部薬学科は最長6年間)継続受給できます。採用候補者数は2018年度に500人でしたが、19年度は550人に拡大されます。

 早稲田大学の「めざせ!都の西北奨学金」は、首都圏(同)以外の給与・年金収入金額(税込)が800万円未満の世帯なら採用候補生になれます。半期(春学期)分授業料相当額が4年間継続して免除されます。採用候補者数は約1200人。これまでは、対象の入試形態を、一般・センター利用、指定校推薦に限っていましたが、18年度から、自己推薦、スポーツ自己推薦、スポーツ推薦、公募制学校推薦、AOのそれぞれの入試の受験生に拡大しています。

奨学金獲得は“情報戦”

 こうした大学独自の給付型奨学金は、全国でなんと2000以上の大学が実施しています。しかし、大学入学前の高校3年生から準備が必要なものが多いため、「大学が決まってから調べよう」と悠長に構えていると、知らなかったばかりに損してしまうことになりかねません。給付型奨学金を利用して教育資金を上手にまかなえるかどうかは、まさに“情報戦”です。

 また、各都道府県や市区町村でも、将来、UターンやIターンで地元企業に就職したり、教員になることを条件に奨学金の返還支援をしたり、貸与型の奨学金を返還免除するところが増えています。大学や地方公共団体等が行う奨学金制度については、日本学生支援機構のホームページで調べられます。

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33270 0 深読み 2018/07/09 07:30:00 2019/01/22 16:11:54 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180704-OYT8I50017-T.jpg?type=thumbnail

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