迫る「超ソロ社会」…ひとりで死ぬのは宿命か?

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「ホームホスピス」という選択肢

 ホームホスピスは、1990年代後半に宮崎市で始まった取り組みが日本では最初といわれている。このホームホスピス「かあさんの家」は、活動を先導する市原美穂さんらが介護や食事などの支援を24時間対応で行っている。

 ホスピス内には、ありふれた家庭の日常の雰囲気が漂う。まさに「かあさんの家」だ。5人程度の、いわば「疑似家族」といえるものだ。

 同様の活動は全国に広がりつつある。2011年12月、ホームホスピスの質を維持する目的で、一般社団法人「全国ホームホスピス協会」が設立された。協会正会員となっている施設は全国に33(18年1月時点)あり、今後さらに増加する見込みという。

写真はイメージです
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 介護施設とホームホスピスは、複数の高齢者が、同じ施設で生活するという点では同じだ。大きな違いは、ホームホスピスは生活支援だけでなく、人々が生活する中での看取りを前提にした「尊厳ある生と死」の実現までを目的としていることだといえよう。

 この取り組みは、地域の高齢者に対し、自宅でなくても、住み慣れた地域で安らかに最期を迎えられるという安心感を提供するだけではない。空き家を活用するため家主も家賃収入が得られ、支援スタッフなど新たな雇用を生み出すなどの地域経済のメリットも期待できる。

 前出の山崎氏は「(団塊の世代が後期高齢者となる)2025年問題や、その先に控える『多死社会』に向けた地域包括ケアシステムのモデルになる」としている。独りで最期を迎えることに少しでも不安を感じる人がいるなら、こういった取り組みに参画してみてもいいのではないか、と筆者も考えている。

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31539 0 深読み 2018/07/11 07:20:00 2018/07/11 07:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180706-OYT8I50037-T.jpg?type=thumbnail

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