ゆるキャラはどこへ消えた?

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過熱した「ゆるキャラブーム」

「ゆるキャラグランプリ2017」でグランプリに輝いたのは、千葉県成田市の「うなりくん」(2017年11月、三重県桑名市で)
「ゆるキャラグランプリ2017」でグランプリに輝いたのは、千葉県成田市の「うなりくん」(2017年11月、三重県桑名市で)

 「ひこにゃん」によってイベントが成功を収めただけでなく、この年、彦根市の年間観光客数は未曾有の243万人に達しました。

 このことに、多くの自治体が注目しました。役所の「事例主義」に従って、「ひこにゃん」と同じような、ぼんやりした表情のキャラクターが全国各地で増産されるようになりました。

 大概のブームはここでいったん落ち着くのですが、「ゆるキャラブーム」はその後も過熱していきました。

人を呼び込める全国スターにしたい

 「ゆるキャラ」が、女性の心をわしづかみにしただけでなく、子どもたちの人気も集めたからです。子どもたちが「ゆるキャラ」に喜ぶのは、脳科学の見地から「丸くて、大きくて、優しい顔が、母の優しい表情を思い起こさせる」と言われるほど本能的なものだと言われます。

 「ゆるキャラ」は、女性と子どもたちの両方に本能的な求心力があったのです。地方自治体幹部らのおじさんたちには、このへんの感覚的な効果が分かりづらかったかもしれません。しかし、「ゆるキャラ」がいるだけで、地域のイベントが活気づくことには注目しました。多額の予算を割いて、タレントや有名人を呼ぶ必要がなくなりました。地元生まれの「ゆるキャラ」を全国的なスターにすれば、多くの人を呼びこめると、熱心にPRすることにしたのです。

 「ゆるキャラグランプリ」は、AKB総選挙のように熱を帯び、関係者に「必ず一票入れてね」と呼びかけて“組織票”を目論む自治体も続出するほどでした。

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37163 0 深読み 2018/08/12 08:58:00 2019/01/22 16:11:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180801-OYT8I50009-T.jpg?type=thumbnail

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