富士急ハイランドが“入園無料戦略”で勝負するワケ

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「絶叫マシンに乗れない人」も狙う

写真はイメージです
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 富士急ハイランドは入場者数を公表していないが、隣接するホテルや温泉などを合わせた利用者数はオープンにしている。それによると、最近は15年度が約240万人、16年度は約222万人、17年度は約229万人と下降気味か横ばいの状態だ。USJやTDRのような都市型の施設ではなく、ウリである絶叫マシンの利用者が若者中心であることを考えれば、ファミリー層離れなどの不安材料は無視できない。

 入園料の撤廃は、子ども連れなど、絶叫マシンに乗れない人たちにも、園内のイベントやレストランのほか、身長制限と年齢制限なく利用できる迷路など、幼い子どもも楽しめるアトラクションを「一つだけでも利用してみよう」といった新たな需要を喚起するための策と見ることができる。

訪日外国人旅行者の取り込みも課題

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで遊ぶ訪日外国人旅行者
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで遊ぶ訪日外国人旅行者

 富士急ハイランドを含むテーマパークは、ここ数年で飛躍的に増えている訪日外国人旅行者(インバウンド)を十分取り込めていないという課題も指摘されている。

 三井住友銀行が、観光庁のデータなどを基に今年5月に発表した「訪日外国人旅行者の動向」によると、訪日外国人旅行者は2012年の836万人から17年には2869万人と2000万人以上も増えているが、日本でどんな体験をしたかを聞くと、「テーマパークの利用」は12年に17%だったものが、17年には21%と4ポイント増えただけ。毎年のように目玉のアトラクションやイベントを新設していることを考えれば、物足りない数字といえよう。

 都市部から遠く離れた富士急ハイランドにとって、富士山を目当てに訪れる訪日外国人旅行者をどれだけ取り込めるかは死活問題とも言える。入園料という垣根を取り払って心理的なハードルをとことんまで下げ、「まずは立ち寄ってもらう」という戦略はある意味、必然だ。

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40988 0 深読み 2018/08/26 05:20:00 2019/01/22 16:13:37 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180823-OYT8I50034-T.jpg?type=thumbnail

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