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12年連続も?日本人がイグ・ノーベル賞に輝く理由

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常連・日本、11年連続で受賞者

 日本はイグ・ノーベル賞の常連国といえるだろう。日本人の過去の受賞者は下の一覧表の通りで、2007年から11年連続で受賞者を輩出している。このうち1997、2005、2013の各年は2部門で受賞しており、大きな存在感を示す。粘菌という特殊な生物を研究している中垣俊之・北海道大学教授は2回受賞している。

 17年はオスとメスの生殖器の形状が逆になっている昆虫トリカヘチャタテの研究で、北海道大学や慶応大学などの研究者が受賞した。国立科学博物館(東京・台東区)で10月8日まで開催されている特別展「昆虫」(読売新聞社など主催)には、このトリカヘチャタテの標本とイグ・ノーベル賞の賞状(レプリカ)が展示されている。

国立科学博物館の特別展「昆虫」では、日本人研究者らが昨年イグ・ノーベル賞を受賞した研究(昆虫トリカヘチャタテ)の標本とともに、賞状(レプリカ)が展示されている
国立科学博物館の特別展「昆虫」では、日本人研究者らが昨年イグ・ノーベル賞を受賞した研究(昆虫トリカヘチャタテ)の標本とともに、賞状(レプリカ)が展示されている

 イグ・ノーベル賞受賞者は「科学の面白さを一般の人たちに伝えるのにうってつけの人物」と認められ、受賞後に講演会へ引っ張りだこになることがある。

 北里大学の馬渕清資・名誉教授は「バナナの皮を踏んだ時の滑りやすさ」を研究して、14年にイグ・ノーベル賞の物理学賞を受賞した。馬渕さんの“本職”は生体工学者で、長年にわたって人工関節を専門に研究してきた。ただ、同年までの30年余りの研究者人生で、招かれて講演したのは20回だったが、イグ・ノーベル賞受賞後は4年足らずで56回に及んだ。ほかにテレビやラジオへの出演も30回以上に及び、現在でも1か月に4回講演することがあるという。日本人の連続受賞が今後も続くとイグ・ノーベル賞がさらに注目を集めるようになり、受賞者がタレント並みに人気者になる可能性も秘めている。

 なぜ日本人はイグ・ノーベル賞を数多く受賞しているのか。その理由について賞の創設者マーク・エイブラハムズ氏は、「(日本人の研究者は)好奇心が旺盛で一心不乱に研究に取り組む。まるで自分が興味を向けたこと以外、他の世界がなくなったかのような集中力だ」と読売新聞の取材に語っている。また同氏によると、米国以外で受賞者が多いのは日本と英国で、「両国に共通するのは、とっぴなことをする人たちを受け入れ、さらに誇りに思う文化があること」だと指摘している。

 「とっぴなことをする人を受け入れる」という見立ては、「人と違うことを言ったり行ったりせず、空気を読めよ」と「同調圧力」がかかりやすい日本社会からすると、「ちょっと違うのでは」と思わないでもない。しかし、「一心不乱に研究に取り組む」というのは言い得ていると感じる。

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