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12年連続も?日本人がイグ・ノーベル賞に輝く理由

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9月下旬から東京で世界初の公式展覧会

 さて、このように注目が高まるイグ・ノーベル賞について、これまでは日本科学未来館(東京・江東区)で、サイエンスコミュニケーターが受賞研究についてライブのトークショーを行うイベントはあったが、日本国内で賞そのものの展覧会は開催されてこなかった。

 その意味で初めてとなる本格的な賞の紹介イベントが、9月22日から東京ドームシティのギャラリーアーモ(東京・文京区)を会場に、「イグ・ノーベル賞の世界展」(読売新聞社後援)と題されて行われる。

イグ・ノーベル賞を創設したマーク・エイブラハムズ氏(2016年撮影)
イグ・ノーベル賞を創設したマーク・エイブラハムズ氏(2016年撮影)

 このイベントは、かねて同賞に注目していた東京ドーム側が、2015年、マ-ク・エイブラハムズ氏の来日の際に、展覧会の開催を打診。同氏の制作協力を得ることで、「公式」と銘打つイグ・ノーベル賞展が世界で初めて開催されることになった。

 同展のオフィシャル・アンバサダーには、演出家でタレントのテリー伊藤さんが就任する。会場では、受賞者に贈呈されるトロフィーを展示するほか、過去の授賞式の様子を映像で紹介するコーナーが設けられる。また、歴代の日本人受賞者の研究内容をパネルで紹介、賞を受けた研究対象の実物を展示したり、受賞研究を体験できるエリアを設けたりする予定だ。当日料金は大人1400円、小・中学生900円。会期は11月4日まで。詳細は、リンク先(https://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/event/ignobel2018.html)をご覧いただきたい。

 本家のノーベル賞が「科学史を塗り替える大発見や大発明を最初に行った人物」の顕彰に努めているとすれば、イグ・ノーベル賞は「その人以外には誰も目を向けず、世に出ることはなかったと思われる研究をした人」に光を当てている。その意味では、科学の魅力を伝えるいい機会であることは間違いない。そして、イグ・ノーベル賞に見られる笑いやユーモアは社会の豊かさの証しでもあるだろう。

 確かに、イグ・ノーベル賞の受賞者たちはいつでもユーモアを忘れない。

 馬渕さんは授賞式に出席するため米ボストンに渡航した際に、カバンの鍵を紛失してしまい、仕方なくカギの部分を壊して開けたという。この体験をネタに馬渕さんが本紙に語るのは、「ボストンでボストンバッグを探し回ることになるとは」という嘆き節だ。イグ・ノーベル賞を2回受賞した前述の中垣さんも負けていない。今年6月に行われた講演会で、「私は30年も粘菌を研究しているネンキン生活者」と自己紹介した。

 研究そのものだけでなく、類いまれなユーモアの持ち主である科学者たち。9月14日、今年もユーモアあふれる日本人の受賞者が出るのか、大いに期待しよう。


プロフィル
佐藤 良明(さとう・よしあき)
 読売新聞調査研究本部主任研究員。専門分野は生命科学、医療。科学部次長を経て現職。iPS細胞、ヒトゲノムなど最先端の生命科学や、脳死移植、新型インフルエンザといった医療の分野を中心に取材してきた。「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」と「読売テクノ・フォーラム」を担当している。

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