巨匠2人の絆…ロブションを笑顔にした「次郎」の鮨

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「宝」だった時間

まるで宝石のような握り鮨。左からマグロ、コハダ、穴子(東京・銀座の「すきやばし次郎」で)
まるで宝石のような握り鮨。左からマグロ、コハダ、穴子(東京・銀座の「すきやばし次郎」で)

 ロブションさんは私の年齢を知らなかったようでした。米寿の時にそのことを言ったら、食べるのが一瞬止まった。まさか、そんなに年が離れているとは思っていなかったんですね。

 こちらだってあの人は20歳も年下だから、亡くなったと聞いて、ただびっくりした。亡くなるなんて、これっぽっちも考えたことがなかったから。

 最後に来店したのは、今年5月末。ずいぶんやせていました。「やせたね」と言ったら、通訳の方が「太っているから、やせろと言われた」と言っていました。

 お帰りになるときに、ちょっとほっとしてちょっとさみしい気持ちになるということもなくなっちゃうんですね。料理人同士、言葉を交わさずとも通じ合う。ロブションさんは唯一無二の存在であり、カウンター越しに向き合う時間は宝でした。

プロフィル
小野 二郎( おの・じろう
 1925年、静岡県生まれ。65年に東京・銀座に鮨店「すきやばし次郎」を開店。2007年の「ミシュランガイド東京版」で、鮨店として世界初の三つ星評価を獲得し、星を守り続けている。世界中から著名人や食通が同店にやってくる。また、アメリカ人の映画監督が小野さんの日常を追ったドキュメンタリー映画「二郎は鮨の夢を見る」もある。

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41801 0 深読み 2018/09/21 15:40:00 2018/09/21 15:40:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180919-OYT8I50011-T.jpg?type=thumbnail

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