最近、おっさんがカッコよくないですか?

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国民を代表するおっさん

「指定弁護士」(テレビ朝日系、9月23日午後9時)にバーのマスター役で出演する松重豊
「指定弁護士」(テレビ朝日系、9月23日午後9時)にバーのマスター役で出演する松重豊

 おっさんがごはんを食べ、ひとりごとを言うだけの深夜ドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京系)のゴローさんでブレイクしたのが、松重豊だ。

 2012年から放送が始まり、今年6月までにシーズン7まで作られる人気番組に。「バイプレイヤーズ」では、ほかの5人のおっさんたちに振り回され、世話を焼くいい人を演じていた。

 そういえば、中高年の俳優がカッコイイと言われるようになる“花道”の一つに、NHK朝ドラで、ヒロインの父親役というのがある。 

 遠藤憲一も「てっぱん」(10年度下半期)で優しい父親、「わろてんか」(17年度下半期)で堅物で厳格な父親と2度もヒロインの父を演じていた。

 「梅ちゃん先生」(12年度上半期)の高橋克実(57)、「べっぴんさん」(16年度下半期)の生瀬勝久(57)、「とと姉ちゃん」(16年度上半期)の西島秀俊(47)、「あさが来た」(15年度下半期)の升毅(62)、「カーネーション」(11年度下半期)の小林薫(67)……。みんないつの間にかカッコイイおっさんになっていった。

 松重も「ちりとてちん」(07年度下半期)で、口数が少なめで人当たりは良くないが、まじめで信頼の厚い父親役を見事に演じていた。ヒロインの父親は、まさに国民を代表するおっさんと言えそうだ。

 それまで脇役や悪役のイメージが強かった俳優なら、なおさら、そのギャップにキュンとする視聴者も少なくないだろう。

カッコイイおっさんになるには

 カッコイイおっさん俳優の共通点は、ヤクザも刑事も父親も、なんだって演じきってしまう実力派ということだ。

 ちょうど、Vシネマや2時間ドラマ全盛の時代に、悪役や脇役どころか端役もこなしてきた。そんな苦労を重ねた分だけ、役者としての引き出しは増え、人としての厚みが増しているのだろう。

 若者にはない人生経験こそが、カッコイイおっさんを作り上げている。ちょっと見渡してみれば、世の中、イケメンばかりじゃない。いくらキラキラした恋愛ドラマだからといって、イケメンばかりそろえたところで現実味がないのは当たり前だ。

 嫌みばかり口にする上司、無口で頑固な父親、口うるさい教師……。そんなおっさんたちでも、ふとした可愛(かわい)らしい仕草でも見せれば、たちまち「カッコイイおっさん」に昇格できそうだ。

 テレビドラマには、イケメンじゃなくてもカッコイイおっさんが活躍している。世のオジサンたちも、その魅力をちょっと参考にしてみてはどうだろう。

プロフィル
桧山 珠美( ひやま・たまみ
 フリーライター、テレビコラムニスト。大阪生まれ。編集プロダクション、出版社勤務を経てフリーに。現在、「読売新聞・アンテナ」「日刊ゲンダイ」「GALAC」などでテレビ・ラジオ・放送メディアに関するコラムを連載。ギャラクシー賞CM部門選奨委員。

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41862 0 深読み 2018/09/23 08:03:00 2018/09/23 08:03:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180920-OYT8I50007-T.jpg?type=thumbnail

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