「私も月へ行けますか?」東大教授に聞いてみた

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 月周辺への有人飛行を計画している米宇宙企業スペースX社が9月17日、2023年に月に向かう最初の乗客として、衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ社の前沢友作社長(42)と契約したと発表した。月面には着陸せずに、月を回って地球に戻る予定で、飛行期間は5日程度を想定している。乗客1人当たり数百億円かかるとも言われる月旅行。海外旅行のような感覚で月や火星に行ける日は来るのだろうか。ロケットに詳しい小紫公也教授に聞いた。(聞き手 メディア局編集部 鈴木幸大)

手軽に行ける「宇宙旅行」も

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

 ひと口に宇宙旅行といっても、いくつかのレベルがあります。

 もっとも手軽に行けるのが、「サブオービタル(準軌道)旅行」です。これは、高度約100キロメートルへ、ボーンと打ち上がって、成層圏を越えて5分程度の間、宇宙空間で無重力を楽しむものです。わずか数分間の近場の宇宙体験旅行なので、体への負担もほとんどありませんし、特別な訓練も必要ありません。

 もう一つ難易度を上げたのが、「オービタル(地球周回軌道)旅行」です。これは、例えば、地球から約400キロメートル離れた軌道に達します。国際宇宙ステーション(ISS)がいるところです。ISSに滞在したり、そのまま地球の周囲を回ったりしながら、地球や星空を眺めることができます。実際、2001~09年に米国の大富豪ら7人がロシアのソユーズで飛び立ち、ISSに滞在する宇宙旅行を経験しています。

 さらに離れた軌道へ行くには、高性能なロケットが必要です。例えば、静止軌道は高度約3万6000キロメートルにあり、放送・通信衛星、気象衛星といった人工衛星を乗せる軌道で、ここへ行くためには、多くの燃料を積む必要があり、非常に低燃費なエンジンが求められます。数トンの人工衛星くらいを運ぶことは可能ですが、重量が増すため多くの人を運ぶのは決して容易ではありません。

 月や火星に行く場合は、さらにエンジンを噴き上げ、これらの軌道を越えて、月や火星の軌道に送り込まなければなりません。ロケットの能力としては不可能ではありませんが、ほかに課題が二つあります。

 

1

2

3

無断転載禁止
43357 0 深読み 2018/10/03 16:49:00 2018/10/03 16:49:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181003-OYT8I50022-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ