ホッとした稀勢の里…熱唱した歌に込めた思いとは

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

楽観論はなかった

 ファンや関係者の間では楽観論は聞かれず、場所前の稽古を見ても完全復活を期待する声は少なかった。むしろ、「果たして今場所、何日目まで持つのだろうか」と考える人も多かったと聞く。それでも「何とか復活してほしい」というファンの願いは声援となり、割れんばかりの拍手となって連日、国技館に響き渡った。

連勝できっかけをつかむ

秋場所3日目、豊山を突き落としで下す
秋場所3日目、豊山を突き落としで下す

 場所後、再起を懸けた秋場所のターニングポイントはどこだったのかと聞くと、間髪を入れずに前半の連勝を挙げた。

 初日から5連勝。連日、取組後の支度部屋では「集中して、一日一番しっかり集中してやっていきたい」と繰り返した。土俵際に追い詰められるなど、負けそうになった相撲もある中で白星を重ねたことは、メンタル面が弱いと言われた横綱の心を軽くした。

 相撲内容としてはまだ完全復活とは言えないが、不器用な男は一つひとつ、目の前の課題をクリアしようと前向きに進み、勝ち星を重ねた。その結果が10勝だったのだ。

 秋場所、土俵人生を懸けて戦う稀勢の里に熱い視線が注がれ、苦戦を強いられながらも我慢して、白星を重ねていく姿に相撲ファンは魅了された。勝利の瞬間は、かつてないほどの高揚感が国技館を包み込んでいた。

 10勝5敗。横綱に求められる水準はもっと高い。だが、計り知れない重圧をはねのけての2桁勝利は合格点と言えるのではないだろうか。場所後の横綱審議委員会も「まだ本来の強さには戻っていないが復活の足場はできたので、鍛え直して完全復活となってほしい」と期待を込めた。

1

2

3

4

無断転載禁止
44368 0 深読み 2018/10/09 15:00:00 2019/01/22 16:15:05 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181005-OYT8I50060-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ