SNS騒然…ホームライナー、特急格上げ説を追う
完了しました
高崎線などに格上げの先例

ホームライナーの特急格上げには、“先例”がある。2014年に登場した全席指定特急「スワローあかぎ」(上野―前橋など)だ。これに伴い、高崎線の「ホームライナー鴻巣」(上野―鴻巣)が廃止された。仕事帰りに鴻巣までホームライナーを利用していた人にとっては、同じ区間を「スワローあかぎ」に乗ると、乗車券以外の負担額が1.5倍(510円→750円)になった。上乗せ額はもはや「コーヒー1杯」とは言えまい。常磐線の「ホームライナー土浦」(上野―土浦)も1998年、新しい車両が導入された特急「フレッシュひたち」と置き換えられる形で姿を消した。「ホームライナーが廃止された路線との、不公平を解消するため特急に格上げするとの見方もできる」と中尾さん。
特急格上げについて、SNS上では賛否が渦巻く。「新型車両が導入されれば設備が向上する。JRが料金収入を増やそうとするのは当然」「普通列車のグリーン車より安い料金で、特急車両に乗れるのはまずいと思っていた」など、格上げに理解を示す声はあるが、少数派に過ぎない。多くは「あの料金だから利用しているのに」「特急になったら利用率が激減するぞ」「クレームが多そうだなあ」など、負担が増すことへの不安を募らせている。