SNS騒然…ホームライナー、特急格上げ説を追う

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利用者負担は2倍に

1958年に登場したビジネス特急「こだま」
1958年に登場したビジネス特急「こだま」

 この臆測が的中すると、首都圏中心部の利用者の負担額はどう変わるのか。

 「湘南ライナー」を東京―小田原間(83・9キロ)で利用する場合は、乗車券にライナー券(510円)を足せば乗れる。同じ区間を特急「踊り子」に乗ると、自由席特急料金は930円。およそ2倍になるわけで、頻繁に利用する人にとっては、見過ごせない額だ。心配の声が上がるのも理解できる。

 JR東日本広報部に聞いてみると、「格上げについては、現時点ではお答えしかねる」とのことだった。ただ、その後に「今後、決定した場合は適時に発表する」との一言が加えられた。格上げの準備が進んでいることを示唆するようで、気になるところだ。

 中尾さんは、別な角度からも、特急格上げに疑問を投げかける。「JRから定期運行の急行が消えた今、特急という料金種別を見直す時期に来ている。既に『特別な急行』ではないので、東武鉄道のように急行料金を廃止して特急料金に統合し、定期券での乗車を正式に認めたり、急行だけで受けられた各種割引を特急でも受けられたりするよう改めるべきだ。特別快速や新快速を、私鉄のように急行料金を取らない急行と名乗らせても良いのではないか」と話す。

 今年は、新幹線の元祖の一つである電車特急「こだま」の登場(1958年)から60年の節目に当たる。東京―大阪間が7時間を切る大幅なスピードアップは、日帰り出張を可能にする画期的な出来事で、まさに「特別な急行」だった。所要時間1時間ほどの列車を特急扱いして良いのか、という議論はさておき、快適な通勤を支え続けるホームライナーの行方は、利用者にとって目が離せない。

プロフィル
室 靖治( むろ・やすじ
 1990年入社。富山支局、地方部内信課、生活情報部(現・生活部)、福島支局、人事部(採用・研修担当)、読者センターを経て、2018年2月からメディア局編集部。趣味は鉄道の旅と古書店巡り。

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44129 0 深読み 2018/10/11 07:00:00 2018/10/11 07:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181010-OYT8I50014-T.jpg?type=thumbnail

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