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増える「修学旅行の民泊」でトラブルや不安の声

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学校では得られない感動を持ち帰る

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

 本来、修学旅行は、学校での教育活動の延長とされる。

 日常を離れ、旅先で同級生とともに寝食をともにすることで、学校の中では得られない感動や体験を思い出とともに持ち帰ることができる。

 限られた時間ではあるが、教師は、教室の中や部活動では知りえない生徒の思わぬ一面をのぞき見る機会にもなる。

 普段は忙しくて生徒とのコミュニケーションもままならないという教師も多い。移動中のバスや電車で、隣の席に座り、ゆっくり会話を交わすこともできるだろう。夕食の輪に加われば、若者の興味や関心事をざっくばらんに打ち明けてもらえるかもしれない。普段は教室で物静かな子が、はしゃいでいる姿を見せることだってある。

修学旅行は教師冥利に尽きる

 私は教師時代、修学旅行をこんなふうに捉えていた。

 「生徒との距離を縮められる、こんなにありがたく、やりがいを満たす、教師冥利に尽きる行事はない」と。

 民泊修学旅行を通して、生徒たちは、滞在先のおじさんやおばさんに深い感謝の気持ちを持つだろう。「第二のふるさと」を得て、手紙のやりとりや交流を続けることも素晴らしい経験となる。

 「おやすみなさい」「いただきます」「ごちそうさまです」……。修学旅行で親代わりとなって、こんなあいさつを交わすのは教師の“特権”だった。そして、教師と生徒の絆を強める効用があったはずだ。なのに、その肝心の部分を民泊先のおじさん、おばさんたちに奪われてしまうのは、あまりにも惜しい気がする。

 たとえ修学旅行のスタイルが変わったとしても、「教育活動の延長」という本質が損なわれてはならない。それは、旅行から教室へ戻ってきたときに気づく、教師と生徒の新たな絆や距離感に関わる重要なポイントだ。

プロフィル
近田 直人( こんだ・なおと
 1962年、大阪府八尾市生まれ。筑波大卒業後、体育教師として大阪府内の公立高校で教鞭をとる。2015年に退職後、 こんだ直人教育研究所 を設立。教育コンサルタントとして、教師向けのスキルアップ指導や講演活動を行うほか、生徒や保護者向けにいじめや学校生活の悩みなどに応じている。著書に「自慢の先生に、なってやろう!~ラグビー先生の本音教育論~」(ザメディアジョン)

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45922 0 深読み 2018/10/23 07:00:00 2019/02/02 19:58:49 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181018-OYT8I50034-T.jpg?type=thumbnail

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