巻き込まないで!「うんざりハロウィン」の正体
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市場規模は1300億円を超え、バレンタインと並ぶ規模に成長したハロウィン。夏休みとクリスマスの間隙に見事にはまり、10月の風物詩として定着した。気味の悪いゾンビメイク、なんちゃって安室奈美恵、探さなくても見つかるウォーリー集団……。この日ばかりは目をつぶるしかない。とはいえ、「公道でパレードは迷惑」「仮装を強要しないで」「もう、うんざり」という声もあるハロウィンはどうなるのか。PRプロデューサーの殿村美樹氏に解説してもらった。
「ハロウィンなんて嫌い」
今年もハロウィンの季節がやってきました。
大小さまざまなカボチャがショーウィンドーに並び、スイーツ売り場ではオレンジ色のケーキやプリンがずらり。スーパーのコロッケやお好み焼きも、おばけの顔をしています。
テーマパークや観光施設では、10月上旬から「ハロウィン月間」などと銘打ち、「仮装なら入園料が半額」「お子様にアメやクッキーをプレゼント」といった特典を用意します。
この風潮は、もはや商業施設だけにとどまりません。学校、幼稚園、町内会などでもハロウィンイベントを行うケースが増えています。
「当日は子どもたちにプレゼントするお菓子を用意してください」
「見学にくる保護者も仮装にチャレンジしましょう」
こんな“通達”をする幼稚園もあるそうです。秋の恒例行事となったハロウィン。どこもかしこも、おばけに化かされたような奇妙なムードに包まれてしまいます。
ところが、ハロウィンムードが高まる一方で、冷ややかな声も聞こえてきます。
「ハロウィンなんて嫌い」
「街中でバカ騒ぎは勘弁してほしい」