首都・東京の「足腰」、鉄道網がやたら弱い理由

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 今年も、日本列島を複数の台風が襲い、鉄道の運行などを大きく乱した。中でも、9月末から10月初めにかけて列島を縦断した台風24号の影響は大きかった。JRを中心とした首都圏の鉄道が初めて本格的な計画運休を決め、影響は翌日まで続いた。「事故を未然に防いだ」「どうやって決めたかが不透明」など、乗客の意見が分かれている。災害のたびに浮かび上がる都市鉄道の「足腰」の弱さについて、鉄道工学を専門とする工学院大学の高木亮教授に検証してもらった。

なぜ台風で鉄道が止まるのか

JR線の「計画運休」を知らせる貼り紙(9月30日、JR新宿駅で)
JR線の「計画運休」を知らせる貼り紙(9月30日、JR新宿駅で)

 台風24号が首都圏に迫った9月30日、日曜夜の繁華街はひっそりと静まり返った。JR東日本など鉄道各社が、同日の午後8時から異例の「計画運休」を行ったためだ。首都圏のすべての在来線・計1218本が運休し、影響を受けた人は約45万4000人に上るという。

 JR東は気象庁の予報を基に、台風が首都圏に最接近するとされていた10月1日未明を中心に、前後3時間程度(9月30日午後9時頃から10月1日午前6時頃)は危険な状態になる可能性がある、と早い段階で予想していたようだ。同社は、9月30日正午頃に計画運休と合わせ、「翌日は始発から通常運行の予定」と発表した。

 アメダスの八王子観測所(東京都八王子市)の記録では、9月30日午後9時30分頃から10月1日午前2時頃までの間に、秒速25メートル程度の最大瞬間風速を観測した。さらに、中央線四ツ谷駅では倒木による被害が見つかったため、JR東は1日の「始発列車から通常運行」というアナウンスを撤回。安全確認後、運行を開始する方針に転換した。

 JR東の深沢祐二社長は3日の定例記者会見で「非常に大きな台風となった。計画運休の判断はよかったと思う」と振り返った。ただ、その一方で同月1日には、横須賀線・総武快速線などで運休や大幅な遅れが生じ、ほぼ終日にわたって混乱が続いた。

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