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憲法制定のナゾに迫る…発掘された元外交官の証言録

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 11月3日は、「憲法公布の日」だ。今から72年前の1946年に公布された日本国憲法の制定過程で、これまであまり光の当たっていなかった連合国軍総司令部(GHQ)と日本政府とのやり取りを示す元外交官の証言録が、国への情報公開請求によって発掘された。41ページにわたる文書の中には、安倍首相が改正に意欲を示している9条の制定にまつわるくだりもある。長い年月を経て日の目を見ることになった証言録をもとに、日本国憲法制定のナゾにあらためて迫りたい。

終戦連絡事務局に所属した藤崎萬里氏が証言

情報公開された「藤崎証言」文書
情報公開された「藤崎証言」文書

 注目の文書は、駒沢大学名誉教授の西修さん(78)が国への情報公開請求を行って入手したもので、戦前から外交官として活躍し、後に最高裁判事も務めた藤崎萬里(まさと)氏(1914~2006年)のインタビュー録だ。

 藤崎氏は若い頃、GHQと日本政府との調整窓口だった外務省の外局「終戦連絡事務局」に所属していた。得意の語学力を生かして通訳も務めつつ、日米の板挟みに苦しみながら、日本の国益を守るために奔走した人物として知られる。元駐米大使の藤崎一郎氏(現・中曽根康弘世界平和研究所理事長)の父でもある。

 藤崎氏の貴重な証言を収めた文書は、「憲法及び憲法関係法令の制定事情」とのタイトルで、東京・霞が関の内閣法制局に保管されていた。文書に「1955年1月」と記されていることから、インタビューが行われた時期は、GHQによる占領統治が終わってからまだ3年も()たないころだったようだ。

憲法制定史について証言した藤崎萬里氏(1987年11月撮影)
憲法制定史について証言した藤崎萬里氏(1987年11月撮影)

 聞き手は、東京大学教授の宮沢俊義氏(1976年死去)ら。戦後の憲法学界をリードした宮沢氏が繰り出す質問に答える藤崎氏の記憶は鮮明だ。GHQ側との具体的なやり取りを詳細に明かしている一方、自らが関与していないとみられる交渉については「それは覚えておりません」とキッパリ話しており、証言録に盛り込まれた内容は、きわめて信憑(しんぴょう)性が高いものと推察される。西さんは「新発見とまでは言えないだろうが、長年脚光を浴びなかった資料だ。内容も大変興味深い」と話す。

 今もなお憲法学界で論争になっているさまざまな点について、日米間の交渉当事者はどう見ていたのか? 藤崎証言に基づいて、注目されるトピックスを一つずつ見ていこう(太字は、証言録からの引用箇所。一部、歴史的表現を現代文に直した)。

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47644 0 深読み 2018/11/02 15:00:00 2018/11/02 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181101-OYT8I50061-T.jpg?type=thumbnail

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