ゴミ屋敷の清掃現場に見る「多頭飼育崩壊」の真実

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飼い主は命に責任を……

写真はイメージです
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 冒頭でも述べたように、飼い主たちは、最初は誰もが愛情を持ってペットを飼うつもりだったはずです。避妊を躊躇(ちゅうちょ)するのも、本人にとっては愛情のつもりだったのかもしれません。しかし、思い描いていた暮らしができず、最終的にペットを路頭に迷わせてしまうのは、愛情とはかけ離れた行為と言わざるを得ません。

 「それでもペットを飼いたい」という人は、一歩立ち止まって、以下の「6が条」を徹底してほしいと思います。

 

 (1)飼いたいと思うペットの基本的な習性など、生態を学ぶ。 

 (2)そのうえで、自宅に飼うことができる環境かどうかを確認する。

 (3)清潔な環境を保つため、掃除を欠かさないなどの決意をする。

 (4)ペットを飼う時間的・経済的な余裕があるかしっかりと確認する。 

 (5)避妊・去勢をする。 

 (6)ペットが命を終えるまで、飼育する覚悟を決める。

 

 最後の(6)は特に重要です。ここで紹介した例のように、飼い主もペットも不幸な道をたどることにならないよう、相当の覚悟が必要だと思います。

頼れる人を見つけて……

 また、ペットを飼う前に、問題が起きた時に相談できる人を見つけておくことも大切です。友人、知人に聞くなどし、獣医師やペットのトレーナーなどを探してみるのが近道です。

 困った時に頼りになる人がいることで、「いざ」という時に解決策を見いだすことができ、不幸な結末を避けることができるかもしれません。それでも万一、飼えなくなってしまったら、必ず新しい飼い主を見つけてほしいと筆者は願っています。

 前出の望月さんも「私たちもペットの行く末がいつも気になっていました。これからはホームページ等にペットに関する専門家のコラムなどを載せて、少しでも路頭に迷う運命のペットを救えるような啓発活動をしていきたいです」と話しています。

 動物愛護法でも、周辺の人たちの生活を損ねる多頭飼育は規制されており、自治体の勧告に従わない場合、罰金刑を受けることもあります。ペットが幸せな一生を送れるよう、飼い主には強い覚悟と義務感が求められるのです。

 

プロフィル
阪根 美果(さかね・みか)
 ペットジャーナリスト。世界最大の猫種である「メインクーン」のトップブリーダーでもあり、犬・猫などに関する幅広い知識を持つ。動物介護士・動物介護ホーム施設責任者。ペットシッターや野良猫や野良犬などの保護活動にも長く携わった。ペット専門サイト「ペトハピ」で「ペットの終活」をいち早く紹介。豪華客船「飛鳥」や「ぱしふぃっくびいなす」の乗組員を務めた経験を生かし、大型客船の魅力を紹介する「クルーズライター」としての顔も持つ。

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