ペットが病気…その病院、安心して任せられる?

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こんな獣医師には要注意!

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 動物病院関係者によれば、獣医師が新しい治療方法を学んでいない、最新機器を使用できるほど獣医師の経験が追いついていない、院長が高齢で若い獣医師を育てる気がない……といった病院では、適切な治療が受けられるか疑わしいという。院長が診療に関わらず、経営にばかり注力しているような病院も、経験が少ない獣医師に診療を任せている恐れがあり、注意が必要だ。

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 獣医療が発展する一方で、適切な治療が受けられなかったペットが死んだとして、飼い主が訴訟を起こすケースが後を絶たない。訴訟にまで発展するのは、獣医師の治療への不信感に根付いていることも理由の一つだろう。

 2012年に国民生活センターが公表した事例では、獣医師が診療に際して飼い主に治療方針を説明しなかったことが診療契約における債務不履行にあたるとして、損害賠償請求が認められている。

 獣医師を選ぶ目安の一つとして、治療方法について説明しない、飼い主の疑問に答えないような動物病院は注意したほうがよいだろう。

飼い主の責任は?

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 ただ、飼い主と動物病院のミスマッチによって起きる問題もある。前出の関係者によると、たとえば治療費が安いことを優先する飼い主は、獣医師が精密検査をすすめても「治療費を多く取ろうとしている。ぼったくりではないか」と思い込むこともあるという。治療方針を説明しようとしても、飼い主が説明を聞きたがらず、治療方法を獣医師に丸投げするケースも意外に多いとも打ち明ける。

 ペットは飼い主に命を委ねている。飼い主には動物病院と連携し、治療に当たる心がまえを持つことが求められている。自分や家族が病気やけがをしたときと同じように考えたい。

 ホームドクターにセカンドオピニオンや2次診療への紹介を頼んでもよいだろう。ホームドクターに紹介を頼めば、紹介状に加えて病気やけがの経過の説明も引き継いでもらえる。これらがなければ転院先で経過がわからず適切な治療を受けられなかったり、検査を再度行うことになったりして、飼い主とペットにも負担が大きくなる。

 訴訟沙汰になったような獣医師の説明義務違反や医療ミスと異なり、獣医師が力を尽くしても飼い主が望む結果にならないこともある。それで気持ちがおさまらないという理由だけで獣医師の責任を問うことは、信頼して獣医師と共同でペットを治療してきたこと全てを否定することになりかねない。

 何をもって獣医師を「良い」と判断するか。ペットの保護者である飼い主の責任で判断することが重要ではないだろうか。

プロフィル
金子 志緒( かねこ・しお
 ライター、編集者。レコード会社と出版社勤務を経てフリーランスになり、雑誌や本、ウェブ媒体などの制作に携わる。これまでの主な仕事は雑誌「Shi―Ba(シーバ)」(辰巳出版)、「ネコの看取りガイド」(エクスナレッジ)など。ウェブでは、「kufura」「PetLIVES」「よみタイ」で連載中。愛玩動物飼養管理士1級や防災士の資格を持つ。2代目の甲斐犬サウザーを昨年迎えた。ブログは こちら

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