3億円事件半世紀…「警官の息子犯人説」の舞台裏

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犯人を追い詰めた? 2ミリ大の紙片

メガホンについた紙片はサンケイ新聞「食品情報」の「品」の一部だった
メガホンについた紙片はサンケイ新聞「食品情報」の「品」の一部だった

 難航した大捜査の中で、「犯人に迫ることもできたはずの証拠があった」と田中さんは振り返る。

 

 「偽白バイのメガホンのペンキをはがしたところ、その下に約2ミリ大の新聞紙片が付いていた。犯人がペンキを塗る際、周囲にペンキが広がらないように新聞を使ったと考えられた。ごくわずかなものだから、犯人が意図的に付けたものではなく、誤って残したと考えるのが自然だった。自分の家に配達された新聞を使った可能性もあり、配達先がわかれば偽白バイを作り出した“アジト”に直結する可能性があった」

 

 警視庁は科学捜査を駆使して、紙片が事件発生の4日前、12月6日の「サンケイ新聞」の「食品情報」の「品」の文字の一部であることを突き止めた。紙の製造先もわかり、配達地域は現場周辺の国分寺、国立、立川などを含む東京西部と神奈川、埼玉などの一部であると絞り込んだ。しかし、これがわかった時には、事件発生からすでに2年が経過していて、購読者を示す「順路帳」が破棄されており、犯人にたどり着くことは、またもできなかった。

 田中さんは言う。

 

 「すごい執念の捜査だった。もう少し早くわかって調べていたら、犯人にたどり着いたかもしれない。捜査員も悔しがっていた」

 

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