世界のトップに…新総長「私は早稲田をこう変える」

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 「都の西北」に東京専門学校として創設されてから136年。大学院生を含む学生総数は49,436人(2018年5月1日現在)。「私学の雄」とも呼ばれる早稲田大学(東京都新宿区)にこの秋、新たなリーダーが誕生した。第17代総長の田中愛治さん(67)だ。米国での留学生活が長く、世界の大学事情をよく知る新総長に、これからWASEDAをどう導くのか尋ねた。(聞き手・読売新聞メディア局編集部 久保田稔)

早稲田が変われば日本の大学が変わる

早稲田大学 田中愛治総長
早稲田大学 田中愛治総長

 大学間の競争は世界中で激しさを増している。日本の大学は、今のままで世界に太刀打ちできるのだろうか。

 早稲田大学を変えることが、日本の多くの大学を変えることにつながる――。そんな思いから私は今年5月、「世界で輝くWASEDAの実現」を掲げて総長選挙に立候補し、6月に当選を果たした。11月に総長に就任し、以降、この長い伝統を持つ大学に「新しい風」を吹かせようと日々、取り組んでいる。

 ここ10年で早稲田は国際化が進み、教育の体系化(講義や研究などを系統立てて整理すること)も相当に進んだ。教育の質は、私が学生だった45年ほど前に比べ、格段に向上している。それでも課題は二つあると考えている。一つは教育の質が上がった事実を十分にアピールできていないこと。もう一つは教育の質が上がったと言っても、まだまだ良くすべき点が多くあることだ。

 後者を端的に言えば、日本のトップ大学の一つという自負はあっても、世界のトップグループにいずれ入るという決意が固まっていなかった。

 1930年代のアメリカの大学は、当時、世界のトップだったヨーロッパの大学に後れを取っていた。追いつく決意を固め、様々な取り組みをして、70年代に世界のトップに立った。実に、40年がかりだったのだ。早稲田も今、世界のトップに追いつく覚悟を決めなければ、いつまでたっても追いつけないと思う。この数年が早稲田にとって勝負であり、今、覚悟を決めるべきだ。

「自分たちを追い抜く」人材を育成

 世界トップレベルの大学を目指すためには、世界トップレベルの研究を行うことが必要だ。世界中の実力ある研究者が早稲田に集う仕組みをつくり、教員がさらに質の高い研究を展開し、優秀な若手研究者を育てて研究力を高めていく。教員の採用は、実績ばかりを重んじると、若い人に不利になってしまう。アイデアやクリエイティビティー(創造性)に目を向け、いずれ自分たちを追い抜く潜在能力のある人々を見いだし、雇うことが大事だ。そして、教員の研究成果を学生にも還元し、学生には世界に羽ばたく素養を身に付けてもらいたい。

 

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