“ピッチ外の敵”は消えるか? サッカーアジア杯

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それでも激戦必至! 日韓戦

 日本と韓国が実力どおり勝ち進んで1次リーグを上位で突破すれば、準決勝や決勝という大舞台での激突となる。ヒートアップするのは間違いない。

 韓国はW杯ロシア大会では1次リーグでドイツに勝利したものの敗退してしまったが、大会後にポルトガル人で同国の代表を指揮した経験のあるパウロ・ベント監督を招聘(しょうへい)。W杯ロシア大会2得点の孫興民(ソン・フンミン)(トッテナム)を新キャプテンに据えてチーム再建を図っている。

 9月以降は3勝3分と無敗。ウルグアイやコスタリカなどの強豪を撃破するなど、チーム状態は右肩上がりだ。

 アジア杯初戦は格下と見られたフィリピンに1対0と辛勝だったが、値千金のゴールを決めたのは黄義助。昨季J1で16ゴールを挙げており、日本にとっては特に気を付けなければならない存在と言える。

 この試合、孫興民は出場していない。所属チームとの取り決めで、合流するのは1次リーグ3試合目からになっているからだ。所属チームが手放したくないほどイングランドで存在感を示しているエースが加われば、チームの士気も上がっていくだろう。

打倒韓国に燃える、堂安と冨安

体を張ったプレーを見せる冨安=昨年10月のパナマ戦
体を張ったプレーを見せる冨安=昨年10月のパナマ戦

 好調・森保ジャパンの象徴的存在で、けん引役でもあり、新戦力として注目を浴びているのが堂安、冨安の20歳の2人だ。韓国戦にかける特別な思いがある。2人はU-16(16歳以下)日本代表として挑んだ14年AFC・U-16選手権(タイ)の準々決勝で、韓国の若きスターFW李昇祐(イ・スンウ)(エラス・ヴェローナ)に2発を食らい、世界大会の切符を逃した苦い過去があるのだ。

 失点に絡んだ冨安はその試合で着ていたユニホームを実家に飾って、悔しさを自身の中に刻み付けてきた。それが10代での海外挑戦の原動力となり、19歳でのA代表デビューへとつながった。堂安もその失点を止められなかった苦い過去を忘れていない。彼らフレッシュな若手がアジアの舞台でタフでたくましい戦いを見せてくれれば、日本代表の世代交代はより一層進み、チームも活性化されるだろう。東京五輪代表でも主力となるはずの20歳の2人に注目し、日本の8年ぶり5回目のアジア制覇に期待したい。

 

プロフィル
元川 悦子(もとかわ・えつこ)
 1967年、長野県松本市生まれ。松本深志高等学校、千葉大学法経学部を卒業し、夕刊紙記者などを経て94年からフリーのサッカージャーナリストとなり、サッカーワールドカップは同年のアメリカ大会から現地で取材している。「足で稼ぐ取材」がモットーで、国内外で活躍する選手たちを取材するため現地まで赴く。著書に『日本人初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で闘う理由』(カンゼン)、編集協力した本に『日本人が海外で成功する方法』(松井大輔著、角川書店)。

『日本人が海外で成功する方法』(松井大輔)
『日本人が海外で成功する方法』(松井大輔)

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