晩酌→深酒→酒の失敗…じわじわ迫る依存症

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 仕事でストレスがあり、帰宅後の晩酌は欠かせない――。最初は適量であっても、習慣化し、加齢で分解力が落ちたのに気が付かず、多量に飲んで酒席で失敗。後悔からさらに深酒をして、気が付けばアルコールなしではいられない状態に……。日本では50万人から100万人にその危険性が指摘される「アルコール依存症」。多量にアルコールを摂取する生活を続けていると、ちょっとしたつまずきから、依存症に陥るケースもあるという。久里浜医療センター(横須賀市)でアルコール依存症患者の治療にあたる瀧村剛さんに、お酒の適量や付き合い方、減らすための工夫などを聞いた。

依存症で治療を受けるのは“氷山の一角”

 アルコール依存症は、大切な家族や仕事、趣味などよりも、飲酒を優先させる精神疾患です。好きだから飲んでいたはずなのに、飲むこと自体が目的となり、やめられなくなってしまう点が、酒好きとは異なります。飲酒の量や時間をコントロールできず、酔いがさめると手のふるえやイライラ、幻覚などの離脱症状(禁断症状)が出る、酒のせいでトラブルが起きてもやめられないなどの症状が出ます。

 患者数は厚生労働省の調査で約6万人ですが、これは氷山の一角です。血液検査やエックス線といった診断のための客観的な指標を示す手段はまだ開発されておらず、「飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感が1か月以上続いたか」などといった判断基準の項目を満たしているかや、問診や病歴などから総合的に判断します。

 サンプル調査から、「一生に一度でもアルコール依存症レベルになる人」は日本に約100万人おり、そのうち「現時点でもアルコール依存症レベルの人」は50万人程度いると考えています。

 また、依存症に至らないまでも“飲み過ぎ”である多量飲酒者については、厚労省の調査で250万人と推測されています。こうした人の中に、依存症予備軍となる人も少なくないでしょう。

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441435 0 深読み 2019/02/13 10:40:00 2019/02/14 13:36:47 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190212-OYT8I50030-T.jpg?type=thumbnail

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