わが子が発達障害?親がぶつかる「最初の壁」

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「初診までに4年」のクリニックも

保育園での行動に異変を感じる場合も(写真はイメージ)
保育園での行動に異変を感じる場合も(写真はイメージ)

 勇太君は2歳を過ぎても言葉を発しませんでした。保育園に入園後も、ほかの園児と遊ぶことができませんでした。この頃、勇太君はアトピー性皮膚炎のために国立成育医療研究センターに通っていたので、母親は言葉の遅れについても相談しました。するとアレルギー科の主治医は、こころの診療部に予約を入れてくれました。こうして勇太君は発達障害について、相談から1か月後に診察を受けることになったのです。

 こころの診療部の医師は、勇太君の様子を見て、1分もしないうちに「お子さんは自閉症ですね」と診断したそうです。母はあ然として、これを誤診だと考え、次回の予約をキャンセルして、ほかの病院の児童精神科を回ることにしました。

電話がつながらず途方に暮れる親も(写真はイメージ)
電話がつながらず途方に暮れる親も(写真はイメージ)

 具体的には、東京大学医学部附属病院、東京都立梅ヶ丘病院(2010年に閉院)、瀬川記念小児神経学クリニックといった有名医療機関です。いずれの病院も予約の電話がつながるまで1か月以上かかり、予約から初診まで数か月待ちだったそうです。三つの病院を巡り、どこでも「自閉症ではない」とは言われずに、母親は病名を受け入れざるを得なくなりますが、それまでに1年を要しました。神奈川県内にあるクリニックの予約も取ったそうですが、初診の順番が回ってきたのは4年後でした。これらのことを考えると、勇太君が最初に、1か月の待ち時間でこころの診療部を受診できたのはとても幸運だったということになります。ただ、病名に納得するまでに時間を要したため、多大な時間を費やすことになったのです。

 自閉症という診断を受け入れた勇太君の母親は、息子を療育に通わせることを決めました。療育とは、自閉症児に対して発達を促し、自立して生活できるように援助をする取り組みです。先述の都立梅ヶ丘病院を受診することにしましたが、この時も、電話がつながるまでにやはり1か月かかり、予約から受診までにさらに6か月を要したといいます。

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444286 0 深読み 2019/02/15 07:00:00 2019/02/15 07:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190213-OYT8I50014-T.jpg?type=thumbnail

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