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平成の通勤電車、意外と知らない進化と余生

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インドネシアで活躍する元・山手線車両

「ジャカルタ」行きと表記され、船積みのため新潟へ向かう205系=2018年3月
「ジャカルタ」行きと表記され、船積みのため新潟へ向かう205系=2018年3月

 ところが、捨てる神あれば拾う神あり。元山手線車両の一部は、海を越えて走り続けているのです。行き先は、東南アジアのインドネシアです。

 この国の鉄道は、オランダ統治時代、偶然にも線路幅、架線の電圧が日本と同じ規格で建設されました。かつてはODA(政府開発援助)として、日本風の通勤電車が新規に作られ、輸出されていたものです。しかしアジア通貨危機を経て、新車を買う余裕がなくなりました。首都ジャカルタと姉妹都市である東京都が中古車両を輸出したのをきっかけに、今やジャカルタ周辺の通勤電車は日本のお古だらけです。

 この流れは今も続いています。山手線に最新のE235系が導入されるたび、不用になったE231系は総武線や武蔵野線へ。そして、山手線の“先々代”車両で今は武蔵野線にいる205系は、およそ毎月1編成のペースでインドネシアへ旅立っています。

昭和の鋼鉄製車両、今なお現役

関西で走り続ける201系
関西で走り続ける201系

 かつて、東京の通勤電車のお古が回されていたJR西日本管内では、今も昭和時代の鋼鉄製車両が現役です。関西圏の通勤電車として今も活躍する103系は1963年、同じく201系は79年に初めて登場していますから、40年以上走り続けていることになります。

 このうち201系は、大阪環状線のほか、3月のダイヤ改正で全線開業する、おおさか東線(新大阪―久宝寺、20.3キロ)でも使われています。東京では中央線を走るオレンジ色の電車としておなじみでしたが、9年前までに新車のE233系に置き換わりました。103系は、奈良線や播但線などで走っています。

 ということは、JR西日本管内では、インドネシアより古い通勤電車が走っていることになりますね。鉄道好きにはありがたい限りですが、できればJR各社間でも車両を譲渡できる仕組みがほしいところです。

 通勤電車にもある第二の人生。平成が終わって次の時代になっても、少しでも長く走り続けてほしい。京葉線で乗り合わせた205系やE231系をきっかけに考えた次第です。

プロフィル
中尾 一樹( なかお・かずき
 1966年生まれ。総合旅行業務取扱管理者。旅行会社トラベルプランニングオフィス代表。鉄道を使った団体列車の企画などを手がけてきた。著書に「新幹線マニアの基礎知識」(共著)、「青春18きっぷ完全攻略ガイド」(ともにイカロス出版)など。

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448585 0 深読み 2019/02/18 07:00:00 2019/02/18 07:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190214-OYT8I50040-T.jpg?type=thumbnail

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