電車内の「迷惑」、ささいなことに腹が立つワケ

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 通勤電車の座り方を巡るイライラを取り上げたところ、「スマートフォン(スマホ)を操作する人の肘が当たる」「混んだ車内でリュックを背負ったまま」など、立っていても周囲の人が不快という声が多く寄せられた。混雑した電車の中でも、自分の周りを“縄張り”ととらえる人は少なくないようだ。トラブルに巻き込まれないための自衛策は? 社会心理学者の菅原健介・聖心女子大教授が解説する。

持ち歩く“縄張り”

隙間を空けずに座ってもらうため、手すりを設けた東急電鉄の車両
隙間を空けずに座ってもらうため、手すりを設けた東急電鉄の車両

 ――国土交通省が東京圏の主要鉄道路線における遅れの原因(2017年度)をまとめています。10分未満の遅れのうち約63%について、同省は「利用マナーに起因する」と分析しています。つまり、乗客同士のいさかいがトラブルに発展していると見られます。

 見知らぬ人同士が狭い空間に押し込められた電車内では、ささいなことがトラブルの引き金になるものです。

 「パーソナルスペース」という概念をご存じでしょうか。提唱したのは、米国の心理学者ロバート・ソマー。人には(目に見えない)“縄張り”があり、移動時も持ち歩いている……という考え方です。この縄張り意識は公共空間にいる時にも変わらず、縄張りの中へ他人が入り込むことを嫌います。

 他人とは一定の距離を保ち、むやみに近寄らないのが暗黙の了解になっています。通勤電車内の7人掛けの座席を思い出すと分かるでしょう。

 初めに乗り込んだ人は、たいていどちらかの端に座ります。両端が埋まると、次の人が座るのは中央部。3人が席を確保した後は、詰めずに中途半端な間を置いて座るものでした。その結果、7人掛けなのに5人しか座れず、後から乗り込んだ人が不満に感じたものです。鉄道会社は、詰めて座ってもらうため、最近の車両では、7人掛けを3人と4人に区切る手すりを設けるなどしていますね。

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456519 0 深読み 2019/02/25 07:00:00 2019/02/25 07:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190220-OYT8I50055-T.jpg?type=thumbnail

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