自分って何者…?就活「自己分析」で陥る失敗

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自己分析の負のスパイラル

(画像はイメージ)
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 表現はそれぞれ異なりますが、企業が繰り返しこの質問をするのは、自社に合う人材を採用したいと考えているためです。

 企業が採用したいのは、成果を出す人材です。成果を出すために、抜きん出た能力も大事ですが、考え方や価値観が企業と合うことも大切になります。仕事は、個人としてよりも組織やチームで行うことが多くあります。だから、組織やチームの中で力を発揮できる人材を求めて、考え方や価値観のマッチングを重視するのです。

 就職活動のスタート時に、大学の就職課やキャリアセンターなどが学生に「自己分析をしましょう」と言うのは、このためです。

 しかし、多くの学生にとって、本格的な「自己分析」は初めての体験でしょう。自分を伝える「自己PR」に頭を抱える就活生が多くみられます。

 「自己分析」の手法や解説は世にたくさん出回っています。しかし、ノウハウを得るだけで、その目的をきちんととらえずに、なんとなくやっているというケースが目立ちます。そして、「なぜ自己分析なんてやらなきゃいけないの?」と疑問を抱き、「自分が何者なのか分からない」「何をしたいのか分からない」などと負のスパイラルに陥る就活生もいます。

 キャリアセミナーや講演会で、実際に就活生たちから寄せられた質問や疑問を紹介し、対策を考えてみたいと思います。

私の人生ってなんだったんだろう

 「自己分析をするため、過去を振り返ってみました。何もやってこなかった自分に気づかされます。私の人生ってなんだったんだろうと、落ち込んでしまいました」(都内の私立大学に通うAさん)

 こんなふうに考えてしまう気持ちはよく分かります。

 就活生と話していると、選考が始まる前からすっかり意気消沈してしまっている人がいます。

 人は、どうしてもできていないことに目が向きがちです。自分がこれまでやってきたことに焦点を当てる必要があります。小さなことでも構いません。何かしら自分自身で考え、やり遂げたこと、自分なりの方法で試行したことがあるはずです。

 エピソードを振り返るとき、大事なのは、いかにも華々しい実績として、「何をやったか」ではありません。むしろ、「どうやったのか」「なぜやったのか」という視点で、自分の価値観を明確にすることです。

 「●●で日本一になった」「バックパッカーで世界一周した」「豪雨災害のボランティアにかけつけた」……。実績の大小が重要なのではありません。企業としても、就活で話すために用意された、「いかにも」な体験談を聞きたいわけではないはずです。

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467854 0 深読み 2019/03/01 07:07:00 2019/03/01 14:24:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190227-OYT8I50061-T.jpg?type=thumbnail

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