挑発する生徒…教員にできるのは「我慢」だけか

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 今年1月、「体罰の現場を撮影した」とされる動画がSNS上で拡散された。東京・町田市の高校で男性教員が生活指導を巡って男子生徒と口論になり、顔を殴って、けがを負わせた様子を撮影したもので、男性教員は「カッとなって暴力をふるってしまった」と説明しているという。しかし、動画には生徒が教員を挑発する姿や撮影する生徒の笑い声なども収録されており、教員を怒らせる企みだった可能性もある。一筋縄ではいかない生徒に、教員はどう応じれば良いのか。教員の「怒りのコントロール(アンガーマネージメント)」の研修などを行っている早稲田大学の本田恵子教授に聞いた。

 2012年に大阪市立桜宮高校のバスケットボール部の体罰自殺問題をきっかけに、全国で多くの体罰が明るみになり、教員も懲戒処分を受けた。その後、件数は全体的に減少したが、高校では下げ止まりとも言える状況となっている。17年末の読売新聞の調べでは、計67の都道府県・政令市教委のうち約6割が教職員の研修に「アンガーマネージメント」を導入していた。

少年院で効果…教員の「アンガーマネージメント」とは?

画像はイメージです
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 教員が生徒指導で感情的になった時、自分をコントロールする方法を学ぶのが「教員のアンガーマネージメント」です。

 指導中に生徒が「キレる(感情を爆発させる)」のは「二次的感情」を見せているのであって、それを引き起こす「一次的感情」が背後にあります。抱えている問題は、一次的感情を起こさせているものの中に隠されています。

 例えば、教員に対して、「キレてナメたような口を聞く」生徒の場合、「キレる」という二次的感情やその行動の裏に「大人はわかってくれない」という一次的感情があり、なぜそんな感情になったのかを探ると、その子が抱えている本当の問題を見つけることができる場合もあります。

 生徒指導の本来の目的は、それを見つけて解決することです。まずは生徒の話を受け止め、聞いてあげることから始める必要があります。

 こうした方法に対しては「そんな生ぬるいことで、子どもは変わらない」という批判的な意見もあります。しかし、刑務所や少年院などに勤める刑務官に導入され、入所者の問題行動が減るなど、効果が確認されています。対応が難しい、法に触れた少年たちと接する人たちが、力で制圧する方法を選んでいないことに注目すべきです。

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474984 0 深読み 2019/03/06 10:30:00 2019/03/07 11:43:26 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190305-OYT8I50021-T.jpg?type=thumbnail

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