進む葬儀の簡素化、「お見送り」は自由な形で

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簡素化の流れ、今後も続く

僧侶を呼ばない場合の簡素化葬儀。自宅4畳半の間で故人とお別れをする=写真提供:葬儀を考えるNPO東京
僧侶を呼ばない場合の簡素化葬儀。自宅4畳半の間で故人とお別れをする=写真提供:葬儀を考えるNPO東京

 葬儀が簡素化すると、当然、反動も出てきます。昔ながらの葬儀業者のとらえ方は逆です。「普通の葬儀をしなければだめだ。きちんとした葬儀を行うことが供養なのだ。直葬なんて、とんでもない。家族葬でするのではなく、周りの人たちにも声を掛けて、式場できちんとした形で葬儀を行うことが弔いなのだ」などと言います。

 直葬を減らし、葬儀の単価を上げるために、葬儀の簡素化をいかに食い止めるかを考えているようにも見えます。

 日本では、これから23、4年先に亡くなる人がピークを迎えます。一般の人たちが葬儀をあげる時、一番関心があるのは費用の問題です。「三十何万円でできるから」と言われ、依頼をしたら、3倍か4倍の額を請求されることがあると聞いています。これが(悪徳業者の)実態だから、みなさん非常に警戒しています。“葬儀への警戒心”が簡素化に向かわせているのだと思います。

 もちろん、都会と地方では事情は違います。東京だと、亡くなったことを広く知らせなくても、「まあ、よし」とされる場合もありますが、地方でそんなことをしたら大変です。それぞれの習俗、しきたりが残っています。ただ、首都圏でどんどん葬儀が変わっていけば、徐々に全国に普及していくのではないでしょうか。

スタイルは自由

 私が見た例ですが、故人を家族だけで見送りたいというケースがありました。(ご自宅の)部屋を見て、「親族が来て15、6人になっても、ここで十分ですよ」と言いました。祭壇は設けず、花は一対。棺の上にアレンジをした花を置きました。菩提寺があったので、そこから僧侶に来てもらい、読経をあげてもらいました。近親者の方々はそこで3日間、一緒に過ごして、自宅から出棺。費用にして50万円かからなかったのではないでしょうか。

 私たち(のNPO)は「直葬にしましょう」とか、「お金をかけないようにしましょう」とは言っていません。お金をかけたい人はかけていいと思います。棺に200万円をかけた方もいましたし、一般の参列者はおらず、集まったのは身内の数人だったにもかかわらず、祭壇は立派なものを希望した母娘もいました。

 火葬する直前に読経をあげる式のことを、火葬式だとか炉前葬だとか、そういう言葉を業者は使うことがあります。でも、それは私から見れば、葬儀の形を整えるように勧め、お金を取るための手段です。私たちは、直葬だとか家族葬という言葉をあえて使いません。結果としてそういう葬儀をやっているだけです。

 私たちは、自宅が可能であれば、故人を自宅から送ることを勧めています。故人がたばこ好きだったらたばこ、ウイスキーが好きだったらウイスキーをお供えとして棺の前に置くでしょう。それが供養というもので、そういう送り方が一番望ましいと思っています。

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501833 0 深読み 2019/03/22 10:41:00 2019/03/22 12:44:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190320-OYT8I50051-T.jpg?type=thumbnail

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