進む葬儀の簡素化、「お見送り」は自由な形で

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自分の葬儀、自分でできない

無宗教の簡素化葬儀(写真は一部修正を加えています)=写真提供:葬儀を考えるNPO東京
無宗教の簡素化葬儀(写真は一部修正を加えています)=写真提供:葬儀を考えるNPO東京

 生きている間にできることとして、私自身が勧めているのは、いわゆる断捨離です。できるだけ、身の回りのことをスリム化するのです。私はアルバムを処分しました。

 対外的には、友人としてのお付き合いはこれからも続けるけれども、年賀状のやりとりはもうやめるという選択肢があります。

 今は少し下火になっているようですが、エンディングノートがもてはやされています。 終末医療をどうしてほしいとか、“自分の身体”や“葬儀”といった限られた範囲であればエンディングノートも有効かもしれませんが、自分史とか、財産、負債とか、葬儀に来てほしい人、来てほしくない人の名前まで書く欄まであり、自分が書いて楽しんでいる分にはいいけれど、もしもの時に、どこまで生かされるのか、書かれた内容によっては大いに疑問が残ります。

 私はよくセミナーで言います。「自分の葬儀は自分ではできません」と。あれこれ思い描いても、結局、だれかに託すしかありません。しかも今、日本では独居あるいは老夫婦だけの世帯が、約1271万世帯あります。だれが看取(みと)ってくれるのか。だれが火葬の手続きをしてくれるのか。それが最大の関心事です。

 いよいよと思い始めたら、喪主になる方には事前相談をお勧めしています。事前相談には、自分たちの考えを持って臨んでください。いきなり葬儀の値段を聞く人もいらっしゃいますが、それは誤りです。どのような葬儀を考えているのかをまず伝えなくては、百戦錬磨の葬儀業者には到底、太刀打ちはできません。

 なんだかんだと言ってもお布施まで含めると、葬儀は新車が1台買えるぐらいのお金がかかります。だから、頑張って知恵、知識を身につけてくださいと言っています。(談)。

プロフィル
高橋 進( たかはし・すすむ
 特定非営利活動(NPO)法人「葬儀を考えるNPO東京」代表理事。30年以上にわたる葬儀会社勤務を経て、2004年に「葬儀を考えるNPO東京」を設立。高価な祭壇などを設けず、簡素で心のこもった葬儀を提案している。

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501833 0 深読み 2019/03/22 10:41:00 2019/03/22 12:44:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190320-OYT8I50051-T.jpg?type=thumbnail

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