池江璃花子選手らAYA世代…心に響く励まし方

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東京医療保健大教授 富岡晶子

 競泳女子の池江璃花子選手(18)が白血病を公表した後、骨髄バンクのドナー(提供者)登録者が急増した。病気を「自分ごと」と捉え、闘病中の人にどのような支援ができるのかを考える輪が広がっているようだ。国立がん研究センターによると、主に15~39歳を指す「AYA(Adolescent and Young Adult=思春期・若年成人を示す英語)世代」のがん患者数は2万2448人(2016年)だ。AYA世代には特有の悩みがあり、励ます際にも、細心の注意が必要だという。東京医療保健大の富岡晶子教授(看護学)が闘病中の患者さんに対する、優しい見舞いの方法や接し方を教えてくれた。

AYA世代の課題

日本スポーツ賞の表彰式に出席した時の池江選手(2019年1月11日撮影)
日本スポーツ賞の表彰式に出席した時の池江選手(2019年1月11日撮影)

 AYA世代のがん患者さんは、病棟に同じ世代の患者さんが少なく、悩みを共有できる人がおらず、孤立しがちです。中高年に比べて多感なため精神的に不安定になりやすいことや、将来の進学、就職、結婚、出産に不安を感じるなどの悩みを持つなど、特有の課題があります。

 こうしたことから、厚生労働省ではAYA世代の患者さんについて医療や相談支援体制を整えることを決め、一部の病院では専用病棟の設置も始まっています。

 AYA世代には、親とは話しにくい話題もあります。「親に心配をかけたくない」との思いから、あえて悩みを打ち明けないという人もいます。ですから、家族以外の友人や恋人もキーマンになるのです。

親しい人が支える

画像はイメージです
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 ただ、親しい間柄でも面会や交流の方法には注意すべき点があります。他の世代に共通する点もあり、AYA世代には特に配慮すべき点もあります。

 患者さんとのコミュニケーションで大切にしてほしいのは、相手の意思と体調を尊重することです。面会や、頻繁にメッセージをやりとりするのは、患者さんの気持ちを推し量ることのできる、家族や恋人、親しい友人などがふさわしいでしょう。しかし、励ましたいと思うあまり、あれこれ尋ねたり、「こうした方がいい」などと何かを勧めたりすることは患者さんの負担になることもあります。

職場や同級生の接し方は?

 入院中は体調がすぐれなかったり、治療中の姿を見られたくなかったりすることもあるので、「面会に行ってもよいか」を事前に確認することが必要です。面会の約束をしていても、当日、急に患者さんの体調がすぐれなくなったり、気持ちが乗らなくなったりすることもあります。このような時は相手の気持ちを優先して次の機会まで待つことが必要です。調子の良い時でも、大人数での見舞いや長時間の面会は避けた方がよいでしょう

 お見舞いの際、花や食べ物を差し入れようとする人もいますが、生花は感染やアレルギーなどの問題から持ち込みが禁止されていることもあります。また、抗がん剤治療を受けている患者さんは食欲が低下したり、食事制限があったりするので、食べ物を差し入れたいなら、食べて良いものや、患者さんがその時に食べたいものを事前に確認するのがよいと思います。

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533495 0 深読み 2019/04/12 11:00:00 2019/04/12 13:30:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190405-OYT8I50027-T.jpg?type=thumbnail

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