池江璃花子選手らAYA世代…心に響く励まし方

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“戻る場所”を作って待つ

 面会に行くほどの親しい間柄でなくても、同じ職場の仲間や同級生であれば、「なんらかの形で励ましたい」「気にかけていることを伝えたい」と思うことでしょう。そうした人たちに求められる役割もあるのです。

 患者さんは治療を終えた後に“戻る場所”があることが励みとなります。学校や職場の情報を共有することは、つながりを保つ意味で大切です。

 学生の場合、長期入院のために一時的に院内学級に移ったり、休学したりすることがありますが、その間も、通っていた学校と連携を取ることでスムーズに復学できることがあります。

 入院中の情報共有で参考になるケースを紹介します。入院中の生活や院内学級で行った日々のことを新聞にして、同級生に届けた小学校高学年の女の子のケースです。

 待つ立場の同級生たちは情報がないと、「病気が悪化しているのではないか、苦しんでいるのではないか」と心配したり、怖がったりしがちです。しかし、このケースでは、手作りの新聞によって、自分たちと変わらない日常生活を送っていることを知って安心することができました。新聞をきっかけに、同級生たちも自分たちのことを手紙に書くようになり、先生がその橋渡し役になって「情報交換」が行われました。女の子は治療が終わった後、スムーズに元の学校に戻れました。

 このケースを参考に、同級生側が日々の様子を新聞にして、親しい人を介して病院に届けるというのもよいでしょう。

変わらない自分を確認できる相手に

画像はイメージです
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 親しい間柄でお見舞いに行く場合も気をつけたいことがあります。患者さんは、抗がん剤治療で髪が抜けたり、体重が減ってしまったりするなど、一時的に容姿が変化してしまうことがあります。「これまでの自分とは違う」「みんなと違う」などと不安になることもあるようです。

 そんな時、以前と「変わらない」ことが心の支えになる場合があります。職場やクラスの仲間と、病気になる前によくしていた「なんでもない会話」が同じように交わされると、変わらないことに安心するのです。だから、病室でも気を使い、腫れ物に触るように対応するのではなく、それまでどおり自然体で接するのが良いと思います。患者さんは自分が「変わっていない」ことを確認できて、心強く感じるからです。

 一方、励ましのつもりで「頑張れ」と声をかけても、体調が悪い中、精いっぱい頑張っている患者さんには、「その言葉がつらい」と受け止められる場合もあります。患者さんたちに聞くと、「頑張って」や「○○したほうがいいよ」といったアドバイスよりも、治って戻ってきたら「病気になる前と同じように変わらずに受け入れる」ということを伝えるメッセージのほうがありがたい、と言います。

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533495 0 深読み 2019/04/12 11:00:00 2019/04/12 13:30:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190405-OYT8I50027-T.jpg?type=thumbnail

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