池江璃花子選手らAYA世代…心に響く励まし方

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LINEスタンプで励ます

 直接会うことができない場合、SNSを使った情報交換が効果的です。近年は、通話以外の機能なら、スマホなどを病院内でも使用できるケースが増えました。

 患者さんはどんな言葉に励まされるのでしょうか。一つのヒントになるのが、20~40歳代のがん経験者らが、家族や友人から掛けられて心の支えになった言葉を集めて作ったメッセージアプリ・LINEにある「スタンプ」です。がんの経験者たちが自分たち「だからこそ」、できることをしようと始めたプロジェクト「ダカラコソクリエイト」が提供するユニークなものです。

 「味方やで!!」とか「今は休む時やねん」などの言葉が選ばれています。

 電話や面会はタイミングが難しいのですが、LINEなどのSNSは時間をあまり気にせず送ることができます。面と向かって言うと深刻に受け止められてしまう言葉も、かわいい絵とともに送ることができれば、さりげなく勇気付けてあげられると思います。

勇気を与える“体験談”

がんノートのHP
がんノートのHP

 患者さんを勇気付けるのは、家族や知り合いだけとは限りません。一番、力を与えるのは、同じ体験をした人の話や言葉だと思います。それぞれ症状や治療法が違うので、全く同じ経緯をたどるわけではありませんが、それでも、なんらかのヒントになり、励まされるといいます。

 25歳でがんを経験したNPO法人「がんノート」代表の岸田徹さんは、同世代のがん患者にインタビューし、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信しています。

 例えば、13歳だった中学校2年生のときに急性骨髄性白血病と診断された現在40歳代の女性の動画では、発覚や宣告を受けたときの様子、その後の学校生活、青春時代の恋愛や夢について、ざっくばらんに話しています。教科書的な受け答えでなく、つらい体験も含めて話題にするので、参考になるようです。

 こうした体験者の「生の声」を聞けるイベントも開かれています。5月25日には国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)で、「AYA世代がんトークイベント」が開かれます。参加費は無料で誰もが貴重な体験を聞くことができます。問い合わせは、AYA研事務局(office@aya-ken.jp)にお願いします。

それぞれの立場で支援を

 家族や恋人、友人、職場の仲間や同級生、さらには面識もない人など、患者さんの周辺には様々な人がいます。立場によって出来る支援は違いますが、どの人も患者さんの支えには欠かせない存在なのです。それぞれの役割をよく理解して、接していただけたらと思います。

(聞き手:読売新聞・河合良昭)

プロフィル
富岡 晶子( とみおか・あきこ
 東京医療保健大学医療保健学部看護学科教授。看護学博士、看護師、保健師。研究テーマは「小児期および思春期・若年成人期がん経験者への支援」。日本小児がん看護学会理事、AYAがんの医療と支援のあり方研究会理事、日本小児血液・がん学会評議員。

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533495 0 深読み 2019/04/12 11:00:00 2019/04/12 13:30:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190405-OYT8I50027-T.jpg?type=thumbnail

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