「ゴミ屋敷」問題はなぜ片付かないのか

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ゴミ屋敷の実態

画像はイメージです
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 ゴミ屋敷は、室内がゴミやほとんど使わない品々で埋まり、家の周囲にまで積み上げられているのが典型的なケースです。ひどい場合、家に面した道路にまではみだして、通行の妨げになります。生ゴミが含まれていると腐食し、虫も発生します。

 中にはトイレが詰まって使えなくなり、排せつ物もゴミに加わっていたケースもありました。暖かい季節には外で処理していたらしいのですが、寒くなり、外出が面倒になって尿をペットボトルに入れたり、大便を袋に入れて家の門扉につるしたりして放置していました。犬や猫などのペットを飼っていて、その(ふん)が加わった例もあります。

 ペットは繁殖しやすく、やがて「多頭飼育」になります。エサが足りずに餓死したり、ゴミの中に埋もれて窒息死したりすることもあります。掃除したときに白骨化した状態で発見されることもあるのです。

住む人の健康にも悪影響

 このようにゴミであふれた家の中は、見た目が悪いだけではなく、健康にも害を与えます。部屋はカビが発生しやすいほか、粉じんも舞い、呼吸器に悪影響を及ぼしやすい環境になっています。ダニやノミも発生しやすく、疾患により皮膚が赤くなったり、かき壊して黒く変色して固くなったりしている人にも会いました。

 お風呂場や台所など、水回りからゴミがたまっていくケースが多く見られます。寝る場所だけは最低限確保しようとするので、生活するときに長くとどまることがない場所にゴミを置くためです。そこがゴミでいっぱいになると、最後は寝るスペースの確保もままならなくなります。真っすぐ横になって寝ることができなくなり、「く」の字に体を曲げるどころか、ゴミの間に座ったままの姿勢で寝る人も多くいます。

 同じ姿勢で長時間暮らすことになるため、椅子や床に接している体の一部がいわゆる「床ずれ」になり、身体の複数個所に及ぶこともあります。また、ちょっとした傷が()(のう)してなかなか治らないほか、最悪の場合は敗血症で亡くなったり、細菌が感染しやすい糖尿病が悪化したりするなど、時には命に関わるほど、健康リスクが高くなるのです。

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801707 0 深読み 2019/09/18 16:16:00 2019/09/18 16:59:38 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190910-OYT8I50022-T.jpg?type=thumbnail

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