「ゴミ屋敷」問題はなぜ片付かないのか

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ちょっとした変化を知らせる

 ゴミ屋敷に住む人が、地域から孤立しているケースでは、近所の人とトラブルになっていることも少なくありません。その上、一般の人から注意されたり、敵意を向けられたりすると、さらに心を閉ざして孤立を深めることになり、問題解決には遠回りになってしまいます。

 かといって、「助けてあげよう」と強引に関わろうとすれば、それもトラブルになる可能性があります。直接的な支援は行政に任せたほうが良いでしょう。

 ただ、行政の担当者もずっと見ていることはできないので、そこで、ちょっとした変化を知らせることで、助けることができます。

 例えば、毎日、自転車で出掛けてゴミを拾ってくるのに、自転車が家の前に置きっぱなしになっているなどの変化です。もしかしたら、家の中で倒れているかもしれません。

 周囲が迷惑視するのではなく、こうした「見守り」をし、行政と連携を取ることができれば、ゴミ屋敷問題解決のきっかけになると思います。

 (聞き手:読売新聞・河合良昭)

プロフィル
岸 恵美子(きし・えみこ
 日本赤十字看護大学大学院博士後期課程修了。看護学博士。東京都板橋区、北区で16年間保健師として勤務した後、帝京大学教授などを経て、2015年から現職。高齢者虐待、セルフ・ネグレクト、孤立死を主に研究。一般社団法人全国保健師教育機関協議会会長、日本高齢者虐待防止学会理事、日本公衆衛生看護学会理事、日本地域看護学会理事、足立区生活環境保全審議会副委員長、世田谷区生活環境保全審査会委員長などを務める。著書は 『ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 孤立死を呼ぶ「セルフ・ネグレクト」の実態』 (幻冬舎新書)、『セルフ・ネグレクトの人への支援 ゴミ屋敷・サービス拒否・孤立事例への対応と予防』(中央法規)など

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