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    歴史

    解決!新しくなった世界遺産・姫路城、6つのギモン(2)

    城郭ライター・萩原さちこ

    工事中に発見された「幻の窓」って?

    • 左は「幻の窓」が実現していた場合の想像図。右が実際の大天守で、最上層の四隅は壁となり窓はない(いずれも出典:文化財建造物保存技術協会)
      左は「幻の窓」が実現していた場合の想像図。右が実際の大天守で、最上層の四隅は壁となり窓はない(いずれも出典:文化財建造物保存技術協会)

     大天守最上層の外側の漆喰と土壁を撤去したところ、四隅の外壁の中から引き戸をすべらせるための敷居と鴨居(かもい)が計8組発見されました。昭和の大修理の際にもその存在が記録されていますが、公になってはいませんでした。

     調査の結果、この敷居と鴨居は後からは組み込めない取り付け方と判明。現在の窓と同じ形状の溝が見つかり、幅や深さも一致しました。また、この敷居と鴨居で構成される窓枠の大きさが、現在の窓枠と同じであることもわかりました。築城時の木材が使われており、築城時に取り付けられたと推察されますが、実際には使用された形跡がないため、竣工間際になんらかの理由で埋められたようです。塞がれたのは、耐震補強または強風対策が理由と考えられます。

     3月の一般公開を機に、姫路城ではAR(拡張現実)やCGを活用した展示・解説がはじまりました。城内8か所に設置されたスポットで専用無料アプリ「姫路城大発見!」をダウンロードしたスマートフォンやタブレットをかざすと、攻撃のようすを再現した動画、江戸時代の天守内のようすや設備の解説、天守最上階の窓から望む城下町を再現したCGなどが見られます。幻の窓についても、アプリを使えば詳しい解説を知ることができます。

    2015年10月14日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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