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    文化

    ミス日本の作り方~日本グランプリの栄冠はだれに?!

    メディア局編集部 後藤裕子
     日本にはさまざまな「ミス・コンテスト」がある。地元の商店街から世界大会を目指す国際的なものまで、軽く100を超えるコンテストが開催されている。数ある日本のミスコンの頂点は伝統ある「ミス日本」だろう。初代のミス日本グランプリは女優の山本富士子である。ほかにも、女優の藤原紀香、医師でタレントの西川史子など芸能界で活躍する受賞者も多い。12月7日、2016年度のファイナリスト13人が決定、1月25日の本選に臨む。毎年、美人を輩出している「ミス日本」とはどんなコンテストなのか。ファイナリストに密着してみた。

    日本人は「ミスコン」が大好き

    • 初代ミス日本グランプリの山本富士子さん
      初代ミス日本グランプリの山本富士子さん

     日本にはたくさんの「ミス・コンテスト」がある。最近では「ビューティ・ページェント」とも呼ばれている。まだあまり定着していないから、ピンとこない人も多いだろう。独身女性が美を競うことについて、世の中の反応は賛否両論ある。否定派のイメージを和らげるために、「ビューティ・ページェント」と名称を改めたようだ。しかし、日本の「ミスコン」はフェミニストのバッシングをものともしない。地方の活性化のため各地でコンテストは行われ、大学の学園祭の目玉イベントでもある。最近では「ミス・佐藤」や「ミス・鈴木」など名字限定のコンテストまである。こうして「ミスコン」は増え続け、日本は美人であふれている。日本人は「ミスコン」が大好きといっても過言ではない。

     日本のミスコンの頂点である「ミス日本」はあまたの美女を輩出している。初代のミス日本グランプリが女優の山本富士子さんであることは有名だ。ほかにも、女優の藤原紀香さん(92年度グランプリ)、医師でタレントの西川史子さん(96年度フォトジェニック)など芸能界で活躍する受賞者も多い。「神亭主」発言で注目を浴びているタレントの河村(佐野)公美さんも2002年度グランプリ受賞者だ。

     芸能界だけではない。ミス日本たちは、政治家や映画監督、医師や日本画家など多くの分野で活躍している。才色兼備の女性を次々と世に送り出す「ミス日本」とは、どんなコンテストなのか。

    ヤマトナデシコを選ぶコンテスト

    • ミス日本渡米歓迎会。ミス日本・山本富士子さん(中央)
      ミス日本渡米歓迎会。ミス日本・山本富士子さん(中央)

     「ミス・インターナショナル」「ミス・ユニバース」「ミス・ワールド」を世界3大ビューティ・ページェントと呼ぶそうだ。「世界3大」との大きな違いは、「ミス日本」には世界大会がないことだ。それは「ミス日本」の成り立ちに関係する。

     「ミス日本」の誕生は太平洋戦争の終戦直後までさかのぼる。生活物資の不足から困窮状態にあった日本を援助するため、アメリカから食糧や衣類など多くの支援物資が届けられた。この『ララ救援物資』と呼ばれる援助に対して、1947年に衆議院では感謝決議が可決された。その後、改めてアメリカに感謝を伝える親善大使を送ることになり、選抜のために開催されたのが「ミス日本コンテスト」だ。ちなみに主催は読売新聞社だった。

     「日本の美を体現する、(りん)とした気品のある女性」として初のミス日本に選ばれたのが、山本富士子さんだ。「ミス日本」は親善大使を選ぶための、1回限りのコンテストだった。ところが、18年後に「ミス日本」は復活する。

     現在、「ミス日本コンテスト」を主催している、和田研究所の統括マネジャー・和田健太郎氏によると、きっかけは70年の大阪万博だという。大阪万博の開催は、日本が見事に復興したことを世界にアピールするチャンスだ。その親善大使選抜として「ミス日本コンテスト」が再開することになった。ミス日本受賞者は、岸信介元総理の親書を持って各国を訪れ、万博成功に寄与した。

     「このとき、日本で初めて女性のプロポーションを整える“ダイエット法”を確立した和田静郎に白羽の矢が立ったんです。静郎も自分の手で美しい日本女性を世に送り出したいと思っていました。『ミス日本』は、ミス・ユニバースなどの世界で美を競うコンテストと違って、日本人の感性で選ぶ、日本の美を追求したコンテスト。審査基準も日本独特で、たとえば身長制限は152センチ以上とかなり小柄です。日本には“小柄でかわいらしい”という美意識もあります。それも大切にしたい」と和田氏は話す。

     なるほど、世界大会が開催されるミス・コンテストでは170センチ以上ないと世界の美女たちに対抗できない。和田氏の言葉、「世界大会はホモサピエンスとしての美女を選びます。ミス日本はヤマトナデシコを選ぶコンテストです」に、深くうなずいた。

     かつてミス日本は親善大使を務めたが、現在のミス日本グランプリ受賞者は1年間、ボランティア活動や公式行事へ参加する。ほかにも、「水の天使」「海の日」「みどりの女神」などの賞があり、それぞれの分野で幅広い活動をすることになる。

     では、どのようなヤマトナデシコがミス日本の候補になるのだろう。

     

    2015年12月22日 16時41分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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