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    日本橋時代到来?…自治体アンテナショップ(上)

    メディア局編集部記者 京極理恵
     北海道の乳製品や沖縄の泡盛が、都会にいながら手に入る……。東京などにある地方自治体のアンテナショップといえば、さまざまな物産が店を埋めつくし、脇には軽食や観光案内コーナーがある、というのは定番イメージだろう。ここ数年、そのアンテナショップが東京で出店ラッシュとなる中、一昔前と違った様相を見せているという。どんな変化があるのだろうか。アンテナショップが集中する東京都心で事情を探った。

    「とやま館」は日本橋三越の目の前

    • 日本橋三越の前にある「日本橋とやま館」(中央区日本橋室町)
      日本橋三越の前にある「日本橋とやま館」(中央区日本橋室町)
    • バーカウンターでは、「勝駒」など富山の銘酒を提供する。説明する山下館長(日本橋とやま館で)
      バーカウンターでは、「勝駒」など富山の銘酒を提供する。説明する山下館長(日本橋とやま館で)

     北陸新幹線開通で観光客誘致のチャンスを狙う富山県が今年6月、東京・日本橋に公式アンテナショップ「日本橋とやま館」をオープンした。老舗百貨店・日本橋三越の目の前で、平日の午前中でも客が頻繁に出入りしている。

     館全体のコンセプトが「昔ながらの富山の大きな家」。器や織物などの伝統工芸品が配置された空間で地場の酒や食品などを提供することで、来場者に富山への関心を深めてもらい、さらに移住なども視野に入れてもらうことを狙う。自慢は、県産スギの伝統工芸「組子細工」を仕切り壁にした、多目的利用のための細長い空間だ。

     「富山が持つ伝統や生活様式、食文化などの魅力を、折々に場面の展開を変えながら伝える場所です」と山下章子館長。期間限定の展示品を置いたり、手芸や語りのワークショップの場所にしたり、富山の銘酒飲み比べができたりするバーラウンジもある。さらに奥には和食レストラン、手前には観光交流サロンがあり、英語対応できるコンシェルジュが待機している。

     北陸といえば、お隣の石川・金沢が注目されがちとも思われるが、山下館長は「富山は豊かなライフスタイルを持っている。ここはそのアピールを存分にできる場所」と誇らしげに語る。東京交通会館(有楽町)内にあるショップ1号店「いきいき富山館」では物販機能を重視し、こちらの2号店でより幅広い富山のイメージを展開したいのだという。

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    2016年11月11日 11時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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