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    生き残るのはどこ?…自治体アンテナショップ(下)

    メディア局編集部記者 京極理恵
     日本橋ブームの到来、高級化志向など、様変わりしつつある東京都心の地方自治体アンテナショップ。 (上) に続き、開店後の苦境を乗り越えた群馬県や広島県、隣県同士の連携など諸事情と課題を報告する。モノを売るだけの場でよいのか、地元の理解をどう得るのかなど、担当者たちの悩みは尽きない。

    モノよりコト、銀座で「移住」を売り込む長野

    • 移住相談やコワーキングスペースが充実する「銀座NAGANO」(中央区銀座)
      移住相談やコワーキングスペースが充実する「銀座NAGANO」(中央区銀座)

     次々に電話が鳴り、頻繁に人が出入りするオフィス。アンテナショップでありながら、「移住相談」を重点的に売り込む異色の存在が、2014年10月に銀座・すずらん通りにオープンした「銀座NAGANO」(長野県)だ。

     ビルの1階が物産コーナー、2階がイベントコーナー、3階が民間運営のそば店と、ここまではよくあるアンテナショップだが、4階フロアがまるまる移住相談や県関係者の交流・コワーキングスペースとなっている。他のショップなら管理・運営などの裏方的なバックオフィスとなるべき場が、ここでは一番の売りなのだ。

     新幹線で東京から約1時間半という遠からず、近からずの距離で、「移住希望地域ランキング1位」(2015年、NPO法人「ふるさと回帰支援センター」調べ)の同県。来所者らの相談に応じるスタッフを常駐させ、希望に沿うような市町村を紹介したり、ハローワークの出先窓口を置いて、雇用のマッチングをしたりもする。

     15年度の移住相談者は1211人、ハローワーク利用者は827人を数えた。信州首都圏総合活動拠点次長の竹鼻栄二さんは「20代から30代の子育て世代が、『子どもを育てるには自然豊かなところがいい』といって相談してくるケースが目立ちます。アンテナショップの中でも、ここはモノよりコト、そして住みたいと思う人が輝く場所です」と話す。

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    2016年11月12日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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