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    生活

    日本人はなぜアナログ手帳を使い続けるのか?

    文具プランナー 福島槙子 
     書店や文具店では毎年この時期、数多くの種類の手帳が店頭に所狭しと並べられる。国内で販売される手帳は年間約1億冊に及ぶ。近年はスマートフォンなどのデジタル機器を使ってスケジュール管理をする人が増えているが、その一方で、手書きのアナログ手帳は今も、根強い人気を保ち続けているのだ。なぜ、人々はアナログ手帳を使い続けるのか。ウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長で文具プランナーの福島槙子さんが解説する。

    優れた手帳の「総選挙」イベントも

    • 毎年この時期、大勢の客が訪れる渋谷ロフト(東京・渋谷)の手帳売り場。同店では約4000種類の手帳を取り扱っている
      毎年この時期、大勢の客が訪れる渋谷ロフト(東京・渋谷)の手帳売り場。同店では約4000種類の手帳を取り扱っている

     パソコンやスマートフォンといったデジタル機器は、今やビジネスにおいてのみならず、個人の生活にも必要不可欠なものとなっている。特にスマホは、現代においては財布以上に肌身離さず持ち歩かなければならないアイテムとなった。スマホがあれば、電話やメールはもちろんのこと、インターネットでの調べものや書類作成も可能。さらにはプリペイドカードやクレジットカードと同じように使うこともできる。

     “なんでもできる”スマホは、私たちのスケジュール管理をも様変わりさせた。かつては手帳や壁掛けのカレンダーなどに書き込んでいた予定を、「Google カレンダー」などのスマホのアプリケーションに打ち込むようになった。予定は「クラウド」と呼ばれる外部サーバーに瞬時にデータ保存され、ネットにつながっているすべての端末から閲覧できる。たとえ自分の端末が壊れたとしても、書き込んだ予定が消えてしまうことはない。会社の同じ部署のメンバーや家族などとスケジュールを共有するのも簡単だ。

     にもかかわらず、年末にかけてのこの時期、文具売り場には大規模な特設コーナーが設けられ、多種多様な手帳(スケジュール帳)がずらりと並べられる。そこでは多くのユーザーが足を止め、じっくりと時間をかけて、来年用の手帳を選んでいるのだ。その姿は真剣そのもので、1時間以上、売り場を行ったり来たりしている人も少なくない。

     売り場で選ぶだけでは飽き足らず、「もっといろいろな手帳を一度に見たい」「実際に愛用の筆記具で書き込み、試してみたい」というこだわりのあるユーザーは、毎年秋に東京や横浜などで開催される「手帳総選挙」(日本手帖の会主催)へ足を運んだりもする。100種類以上の手帳が出品され、参加者は試し書きなどをして手帳の使い心地をチェック、投票によってその年の最も優れた手帳を選出するイベントだ。もちろん筆者も例年必ず参加している。

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    2016年11月27日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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