豪首相に火を噴いたトランプ砲…その教訓とは

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 トランプ米大統領が世界を振り回すという状況が、就任から1か月以上たっても続いている。今月行われた日米首脳会談では、安倍首相とトランプ大統領の蜜月ぶりが際立ったが、逆に、冷たい仕打ちを受けた首脳もいる。豪州のターンブル首相だ。豪州は米国にとって重要な同盟国であるはずなのに、トランプ大統領は容赦なく斬って捨てた。ここから日本は何をくみ取るべきなのか。住友商事グローバルリサーチ国際部シニアアナリストの石井順也さんに解説してもらった。

電話会談、25分で打ち切り

日米首脳会談でトランプ米大統領(右)と握手する安倍首相。両首脳の蜜月ぶりが際立った
日米首脳会談でトランプ米大統領(右)と握手する安倍首相。両首脳の蜜月ぶりが際立った

 2月10日、日米首脳会談のためホワイトハウスを訪れた安倍首相を待っていたのは、トランプ大統領の長い握手と熱いハグだった。トランプ大統領はフロリダ州パームビーチの別荘に安倍首相を招待、翌11日にはゴルフを楽しむなど手厚くもてなしたのはご存じの通りだ。会談前、日本側は在日米軍駐留経費の負担増や対米貿易黒字、為替の問題が取り上げられるのではないかと警戒していたが、杞憂(きゆう)に終わった。まずは大成功に終わったと言ってよいだろう。

 一方で、日本に勝るとも劣らぬ、ゆるぎない同盟国でありながら、予想外の「トランプ砲」に見舞われたのが豪州のターンブル首相だ。トランプ大統領は就任後の1月28日にターンブル首相と電話で会談したが、ワシントン・ポスト紙によれば、1時間の予定だった会談を25分で打ち切り、「今までで最悪の会談」だったと吐き捨てたという。

 豪州は米国にとって軍事・経済両面で重要な同盟国のひとつである。米軍は豪州北部のダーウィンに駐留し、豪州軍は中東で米軍とともに戦うなど、両国の軍事協力は深化を続けてきた。豪州にとって米国は最大の投資国でもある。そのような国が、なぜトランプ大統領の標的になったのか。トランプ政権下の米国と豪州の関係は、日本がトランプ政権との関係を構築していく上で示唆に富んでいる。

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