小池劇場 「都民ファースト」に死角はないか?

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 小池百合子・東京都知事の勢いが止まらない。地域政党の「都民ファーストの会」を率いて求心力を高め、築地市場の豊洲移転問題では、石原慎太郎・元知事の責任追及で攻勢を強めるなど、新聞やテレビに登場しない日がないほど注目度が高い。「劇場型」の都政運営を続ける小池氏に、死角はないのか? 読売新聞の地方支局で、各地の「もの言う知事」の浮沈を記者・デスクの立場から見てきた読売新聞調査研究本部の溝口徹が考察する。

ドラマ仕立て、「善玉」役を演じる小池都知事

動向が世間の注目を集める小池都知事
動向が世間の注目を集める小池都知事

 築地市場の豊洲への移転をめぐって、小池都知事が掘り起こした数々の問題は、テレビのワイドショーなどでも日々、派手に報道され続けている。

 豊洲市場は、舛添要一・前知事の辞任がなければ、昨年11月にすんなり開業していたと思われる。それが、小池氏の知事就任を受けて一転、延期となり、今年1月に公表された地下水モニタリング(継続監視)調査の結果、高濃度の有害物質が検出されたことで、夏頃とみられていた移転の可否をめぐる判断は、さらに先送りされることが濃厚になっている。問題の解決にメドは立っていないが、小池知事の注目度は高まりを見せる一方だ。

 小池氏の動向は、なぜ世間の耳目を集めるのか。

 一番の理由は、「善玉」と「悪玉」が激しくぶつかり合う、まるでドラマ仕立てのような図式に多くの人の心が引きつけられるからだろう。

 小池氏の相手方の位置に立たされるのは、豊洲市場の移転問題では石原・元知事、2020年東京五輪・パラリンピックをめぐる各種の課題なら森喜朗・大会組織委員会会長、都政改革全般では内田茂・前自民党東京都連幹事長(都議)ら……。その色分けの真偽はともかく、善玉役を演じていると見なされているのは小池氏である。

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