子連れ再婚を当事者がそれでも「すすめない」理由

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当事者が「おすすめしない」の衝撃

「子連れ再婚はおすすめできない」と当事者自身がいう。その言葉からは、再婚にまつわる悩みの深さがうかがえる(画像はイメージ)
「子連れ再婚はおすすめできない」と当事者自身がいう。その言葉からは、再婚にまつわる悩みの深さがうかがえる(画像はイメージ)

 私が理事長をつとめるNPO法人M-STEP(エムステップ)では、本年度、NPOによる国内初の子連れ再婚家庭実態調査を実施し、「日本の子連れ再婚家庭~再婚して幸せですか?」(太郎次郎社エディタス)として書籍にまとめました。約半年かけて行ったアンケート調査とインタビューでは、119人の当事者の切実な声を聞くことができました。

 支援に関わってきた経験でわかるのですが、周りにも理解してもらえないのでカミングアウトするのも躊躇してしまい、再婚家庭だということを隠して生きている人が多いのです。知人に悩みを切り出そうにも、その前に、「再婚したのなら幸せでしょ?」と決めつけられてしまいます。カミングアウトしづらいから問題が表に出にくいという悪循環です。

 アンケートの中で印象的だったのが「これから子連れ再婚を考えている人にアドバイスすることがあれば教えてください」という質問に、半数以上の人が「子連れ再婚はおすすめしません」と答えていたことです。

 それだけ子連れ再婚家族は生きにくさを感じ、様々な問題を抱え、もがき苦しんでいる人たちもいるのです。

再婚家庭は形もいろいろ、悩みもいろいろ

 では、どのような問題があるのでしょうか。

 「子連れ再婚家庭」と一言でいっても、その成り立ちや組み合わせは様々です。夫婦のどちらか一方だけに子どもがいる場合もあれば、お互いに子連れ同士で結婚する場合もあります。入籍をしない事実婚の夫婦の場合にも、どちらかに連れ子がいれば同じことですし、離婚による再婚なのか、死別なのか、お子さんの年齢によってもその形は違ってきます。

 だから、抱えている問題も様々で、「何が問題なのですか?」と聞かれても一言では答えられないところに子連れ再婚家庭の難しさがあり、問題が深刻化してしまう一因となっています。

 初婚で作られる家庭との大きな違いを一つだけ言うならば、子連れ再婚家庭は「大人も子供も、それぞれが喪失感を持って始まる家族」だということです。離婚・死別による別れ、生活習慣の大きな変化など、大人も子供も、もともとあったものを無くし、何かを犠牲にして生活が始まります。だからこそ、一つにまとまるまでには時間がかかるし、難しいのです。

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