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周囲も最低限の気遣いを
子連れ再婚家庭が抱える様々な課題を紹介しましたが、何よりも大変なのは、子連れ再婚家庭について、いまだに世間の理解が乏しいことです。再婚したら幸せなはずだと思われていて、少しでも愚痴れば「わかっていて結婚したんでしょ?」と言われてしまいます。
身内にすらなかなか理解されず、専門の相談窓口もない。だから、誰に相談していいのかわからず、一人で悩みを抱え込んでしまいます。一番身近な存在であるパートナーを頼りたいと思っても、立場が違うためわかり合えないことが少なくなく、相談をためらってしまいます。

もちろん、そうした問題は当事者が引き受けながら生きていくべきなのは、言うまでもありません。周囲の人々に彼らを応援する義務もありませんが、せめて「傷つけない」でほしいと思うのです。子連れ再婚家庭と交流する上での“NGワード”がありますので、少しご紹介します。
「わかっていて結婚したんでしょ?」はつい言ってしまいがちな一言ですが、当事者にしたら、「覚悟はしていたものの、こんなに大変だとは思わなかった」というのが本音でしょう。悩みを打ち明けられたら、ねぎらいつつ話を聞いてあげてください。「大変だよね、頑張っていて偉いよ」と言ってもらえるだけでも救われます。
「子どもには罪はない」「連れ子を育てるのは結婚したんだから当たり前」などの言葉も、当事者を
また、新しくお母さんになった人が、子育てについて相談した際に受けるアドバイスも、当事者を傷つけがちです。「子供はいっぱい抱きしめて育ててあげてください」「(子供と)2人だけの時間を作ってあげてください」などです。それができないから、苦しいのです。
もしもあなたの周りに再婚家族がいたら、初婚で作られる家族とは違うことを理解して、優しく接してほしいと思います。いつの日か、あなたが子連れ再婚家庭を築く可能性だってあるのですから。

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