日々疲れ果ててしまうのは「感情労働」のせい?

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いつも、明るく朗らかに

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 「感情労働」は、米国の社会学者、アーリー・ホックシールドが提唱した考え方で、簡単に定義すると、「仕事中に自分自身の感情の表し方や感じ方をコントロールしなければいけないような仕事」を指します。

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 「感情労働」という言葉を知らなくても、「肉体労働」や「頭脳労働」を知っている人は多いと思います。

 「肉体労働」は肉体(パワー)を使わなければいけない仕事や職業のこと。「頭脳労働」は専門知識や情報といったスキルを使わなければいけない仕事や職業を指します。

 「感情労働」もこれらと同様に考えると分かりやすいと思います。つまり、与えられた仕事の中で、自らの感情をうまく使わなければ務まらない仕事や職業が、「感情労働」と呼ばれます。仕事を進めるために、どんなに疲れていても、明るく朗らかな態度を維持したり、笑顔を絶やさず人に接したりしなければならないのです。

本心を抑え込む

 病院で受診したときのことを考えてみてください。もし、こんな看護師がいたらどう思いますか? 

 ・誰かと言い争ったばかりなのか、あからさまに不機嫌な表情を見せる看護師

 ・夜勤続きで疲れ切っているのか、ずっと無口で無愛想な看護師

 おそらく、多くの方は「別の看護師に担当してもらいたい」と思うでしょう。つまり、私たちは看護師という職業に対して、患者が安心感を抱けるような態度を期待しているのです。

 採血が上手だとか、包帯を巻くのが丁寧だとか、説明が分かりやすいといった実務に優れていたとしても、患者からすると、それだけでは十分ではありません。穏やかに微笑(ほほえ)み、親切に応対してくれ、優しく声をかけてくれることも、(場合によっては無意識に)求めているのです。

 しかし、働く人(感情労働者)からすれば、こうした姿勢は「頑張って作り出さなければいけない」ものかもしれません。

 前日に恋人とけんかをして気持ちが沈んでいるときもあるでしょう。自分の子の夜泣きに悩まされ、睡眠不足のまま出勤しているかもしれません。クレームばかりの苦手な患者が来ることもあります。そのような時でも、感情労働者である看護師は、言いたいことを我慢して、笑顔を作り、本心を抑え込むことが求められます。

 そのためには、自分自身の「感情」を上手にコントロールしなければなりません。これが、感情労働の核心なのです。

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