地方自治体の「おもしろ動画」がもはや笑えないワケ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 特産品の売上アップ、観光客の増加、企業誘致、移住促進、さらには、ふるさと納税獲得……。「京都」や「札幌」のように、多くの人が知るブランドシティーを目指し、地方自治体がPR動画を制作する例が相次いでいる。「おもしろい」と話題になる動画がある一方、目立とうとするあまり、何をPRしたいのか分からない例もある。ブランド化を目指す地方のPRはなぜ迷走するのか。PRプロデューサーの殿村美樹氏が解説する。

どうしてこんなことに……

「COME ON!関門!」に登場する怪獣(画像をクリックすると動画へ)
「COME ON!関門!」に登場する怪獣(画像をクリックすると動画へ)

 ここ数年間、全国の地方自治体がこぞって制作している地方PR動画。YouTubeなどにアップすれば、国内だけでなく、世界へも自由に発信できるとあって、知名度をアップさせたい地方にとっては、有効なPRツールと言えるでしょう。

 しかし、その内容がちょっと過激すぎるような気がします。「そこまでしなくても」とハラハラするような動画が日を追うごとに増えているのです。

 最近、話題になった動画を見ても、かなり刺激的なものばかり。

 たとえば、美しい佐渡島(新潟県佐渡市)をヘビーメタル調で紹介した「SADO METAL」(佐渡観光協会)や、情緒豊かな関門海峡にグロテスクな怪獣が出現する「COME ON! 関門!」(北九州市と山口県下関市の共同制作)、デジタルゲームのように仕立てた「観光アクションゲーム」(京都府宇治市)……。

 宇治市のPR動画は、初期のドラゴンクエストを思わせるロールプレイングゲームのような内容。ピコピコというデジタル音にあわせて、地域の特産品などがデジタル画像で紹介されます。同市出身の私としては、源氏物語の舞台になった情緒豊かな趣のある地域と自慢していただけに、PR動画にそんな風情は一切なく、「どうしてこうなっちゃったの……」と首を(かし)げざるをえません。

 PRにおいて、動画は非常に効果的なツールです。いつかこんな風景に身を置きたいと思いをはせる視聴者もいれば、異国情緒に胸を高ぶらせる外国人観光客もいると思います。

 なのに、なぜ、最近の地方PR動画はやりすぎてしまうのでしょうか?

【あわせて読みたい】
美味を極める 桜えびと抹茶スイーツ、今だけの味を春の静岡で満喫
「京都ぎらい」もとりこにする恐るべき京都の戦略
やっぱり茨城が最下位!魅力度ランキングに物申す

1

2

3

4

5

6

7

無断転載禁止
431685 0 深読み 2017/04/09 09:04:00 2017/04/09 09:04:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170406-OYT8I50043-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ