30年連続増収増益・好調ニトリに迫る“脅威”

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

雑貨中心の小型店、新業態の店も

 都市部に出店攻勢をかけるきっかけとなったのは、15年4月に、東京・銀座の百貨店「プランタン銀座(現・マロニエゲート銀座)」に出店したことだろう。銀座地区への出店は初めてで、20~30代の女性を中心に好評を博しているという。プランタン銀座が今春、「マロニエゲート銀座」として新装オープンしたのに合わせ、ニトリは売り場を1フロアから2フロアに増やした。

開店初日、大勢の買い物客でにぎわう「ニトリEXPRESS 札幌エスタ店」(2017年3月31日)
開店初日、大勢の買い物客でにぎわう「ニトリEXPRESS 札幌エスタ店」(2017年3月31日)

 このほか、昨年10月には上野マルイ(東京・台東区)、12月に新宿タカシマヤタイムズスクエア(同・渋谷区)に出店を果たしている。先月は、東武百貨店池袋店(同・豊島区)とアトレ目黒(同・品川区)に出店し、さらに6月には、地上9階建てのビル「渋谷シダックスビレッジ」(同・渋谷区)に、都心では最大規模の店舗をオープンする予定だ。

 また、ニトリは11年から、日用雑貨が中心の小型店「デコホーム」を展開し、都市部や駅前の商業施設などに出店してきた。今年3月からは、新業態の小型店「ニトリEXPRESS(エクスプレス)」の展開も始めている。寝具や雑貨などのほか、デコホームでは行っていない大型家具やオーダーカーテンの注文などを受け付け、デコホームとの差別化を図る。大型店舗が進出しにくい場所をデコホームとエクスプレスが埋める形で、都市部への出店をさらに進める方針だ。

「製造物流小売業」を標榜

 増収増益が始まった1988年2月期に16だった店舗数は、2017年2月期では30倍近い471店に増え、売上高は50倍に伸びた。さらに22年には、1000店舗まで増やす目標を掲げている。

 ニトリの出店戦略が今後も成功し続けるためには、「物流」がカギとなりそうだ。洗練されたデザインの商品を低価格で提供することで消費者の支持を得ているニトリだが、隠れた強みの一つが物流なのだ。

 ニトリは「製造物流小売業」を標榜している。衣料品チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングなどは「製造小売業」と呼ばれるが、この事業モデルでは、小売業者が商品の製造も手掛けるものの、物流は外部委託するのが一般的だ。ところがニトリは、物流機能も自前で抱えている。

 ニトリは、商社を通さずに原材料を調達し、インドネシアとベトナムにある自社工場や社員が駐在する外部委託工場で商品を製造している。そして、商品は中国とベトナムにある物流センターを経由して日本に送られる。

 日本国内の物流は子会社の「ホームロジスティクス」が担っている。取り扱い品目の9割以上が海外から調達したもので、商品は全国9か所の物流センターから全国78か所の営業所を通じて、店舗や顧客のもとに配送される。

【あわせて読みたい】
・絶好調・ニトリを待ち受ける“試練”
・「ヤマトvsアマゾン」宅配危機に見た業界の隘路
・日本最大の野菜農家!?イオンが農業に精出すワケ

1

2

3

4

無断転載・複製を禁じます
431536 0 深読み 2017/04/13 05:20:00 2017/04/13 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170411-OYT8I50053-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
500円400円
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ