復調?白物家電 消費者の心をとらえたシロモノ

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

「ライフスタイルの変革」求める消費者

バルミューダの「ザ・トースター」(価格:2万2900円=税別)
バルミューダの「ザ・トースター」(価格:2万2900円=税別)

 高級家電、つまり高機能・高付加価値で値段の高い家電製品が売れるのは、次の3つのポイントを消費者が重視するようになったことが要因と考えている。1つ目は、「ライフスタイルの変革」だ。例えば、10年以上も人気が続いている高級炊飯器。実勢価格は10万円を超えるが、これを購入することによって、毎日おいしいご飯が食べられて、幸せな食生活が送れるようになるなら……という意識が広がってきているのだ。

 03年創業の新興メーカー「バルミューダ」(本社・東京都武蔵野市)が、15年秋に「ザ・トースター」を発売したことで人気に火が付いた「高級オーブントースター」のジャンルも同じことが言える。給水して水蒸気を発生させるとともに、温度を自動的に微調整するトースターで焼き上げたトーストは、表面がパリッと、中はフワフワの食感になる。おいしいトーストを食べた朝は、「今日も一日頑張ろう」という気分になる人もいるだろう。それが、こうした製品を購入する消費者の行動原理と言える。 

ブルーエアの空気清浄機「Sense+(センスプラス)」(価格:5万4500円=税別)
ブルーエアの空気清浄機「Sense+(センスプラス)」(価格:5万4500円=税別)

 2つ目は「インテリア性」だ。例えば、空気清浄機がその最たるものだ。単純に「デザインがいい」というだけでなく、欧州のメーカーなど話題性の高いブランドの製品であることも重要だ。見た目のフォルムだけでなく、部材や仕上げなどの高級感も重要になる。スウェーデンの空気清浄機専業メーカー「ブルーエア」の製品が最近、人気なのは、高性能であることはもちろんだが、優れたデザインなども大きな要因となっている。安らぎの場であるリビングルームやベッドルームなどに何年も設置し続けるものと考えれば、ふだんは値段にうるさい消費者のコスト感覚も変わってくるのだ。

 3つ目には「省エネ性」が挙げられる。これはエアコンや冷蔵庫が代表例だ。「お金をできる限り節約したい」という願いは誰もが持つものだが、そのために価格の安いモデルを選んでしまうと、「安物買いの銭失い」になりかねない。初期コストは安くても、省エネ性が低いと、電気代などが余計にかかってしまうためだ。

 例えば、冷蔵庫などは、大型モデルほど省エネ性能が高い傾向にある。容積が300リットルクラスの製品よりも、600リットル前後のモデルの方が電気代が安く済むケースも往々にしてある。各メーカーとも一般的に400リットル以上のモデルで省エネ性能を強化しているためだ。「初期コストはかかっても、毎月の電気代が抑えられるならトータルでお得」という考え方が、高級モデルの販売を後押ししている。

【あわせて読みたい】
・30年連続増収増益・好調ニトリに迫る“脅威”
・日本は「次世代テレビ」で韓国に反撃できるか
・日本市場に熱を吹き込む英ダイソンの新戦略

1

2

3

4

5

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
431525 0 深読み 2017/04/15 09:00:00 2017/04/15 09:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170414-OYT8I50056-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)